【ミラン番記者】本田圭佑はほとんど「空気」。今後もそれが変わる兆候はない…

カテゴリ:海外日本人

マルコ・パソット

2016年11月04日

モンテッラ監督のコメントに対する本田の本音は?

ジェノア戦でアピールに失敗し、ペスカーラ戦で再び出番なしに戻った本田。ボナベントゥーラのFKに関して指揮官から名前が出たが……。(C)Getty Images

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 いきなりだが、問題。正解すれば100万ドル級だ。しかし、本人がその気持ちを吐露しない限りは、誰もその本当の答を知ることはできないだろう。そのクエスチョンとは、「今の矛盾した立場を本田圭佑はどう思っているのか?」だ。
 
 事の発端は、10月30日のペスカーラ戦(セリエA11節)でミランにウノ・ゼロ(1-0)勝利をもたらしたジャコモ・ボナベントゥーラの直接FKにある。ジャンプした壁の足元を抜く、奇抜なシュートにサン・シーロが沸いた。
 
 そして試合後、指揮官のヴィンチェンツォ・モンテッラはそのFKに対してこう語った。
 
「ひとつ秘密を公開しよう。数日前、我々はディフェンスの練習をしていた。その時、本田は敵チームの選手役で、全く同じようなFKでゴールを決めていた。ボナベントゥーラが彼のキックからヒントを得たのは、まず間違いないだろう」
 
 さて、本田はこの発言を率直にどう感じたろうか。可能性は2つあると思う。1つ目は、からかわれたと感じる、だ。
 
「なんだよ、試合にはほとんど出れないばかりか、自分のプレーを盗んだチームメイトの監督の讃辞まで聞かなきゃならないのか?」
 
 2つ目はより大人で賢明なものだ。例え試合のピッチに立てなくても、自分の練習中のプレーがチームメイトにインスピレーションを与え、チームの役に立っていることを嬉しく思う。チームとはプレーしている者もいない者も、勝つときはともに勝ち、負けるときはともに負けるものだからだ。
 
 この2つの答は真逆だが、監督の言葉を聞いたとき本田の頭に浮かんだ想いは、その真ん中だったのではないかと私は予想する。次のような感じが本音だったのではないか。
 
「間接的であれ、チームの力になれたことは嬉しい。しかし、直接的に自分が勝利に貢献できなかったことは悔しい」
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