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【U-19代表】堅い絆で結ばれるGK陣。控えでも「ピッチにいる選手と同じくらい喜べた」廣末の想いとは?

カテゴリ:日本代表

橋本啓(サッカーダイジェスト)

2016年10月26日

「盗めるところは盗んで、ひと回り成長できればと思います」

日々のトレーニングに励む廣末。出番がなく難しい状況ながら、不貞腐れることなくチームをサポートし続けている。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部

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 今回のU-19アジア選手権で日本は4試合でいまだ無失点と、守備の安定感が際立っている。DF陣を中心としたフィールドプレーヤーの貢献はもちろん、隋所で好セーブを見せてきたGK小島亨介(早稲田大)の働きも大きい。

【PHOTO】 5大会ぶりのU-20ワールドカップを目指すU-19日本代表名鑑
 
 そんな守護神を横目に、日々トレーニングに励む第2GKの廣末陸(青森山田高)はなにを想うのか――。
 
「とにかくチームのことを考えているので、試合に出られなくても結果的に優勝で終われれば良い。もちろんチャンスがあれば行ける準備はしていますし、なにがあっても問題はないです」

 当然、試合に出られない悔しさをどこかに抱えてはいるだろうが、昨年の1次予選から代表チームで切磋琢磨してきたパートナーを、懸命に支えることに集中できているという。また、第3GKの若原智哉(京都U-18)を含め、「良い関係ができている」のは、常日頃の練習で醸し出される雰囲気からも察せられる。
 
 そして、廣末は互いをリスペクトしていることも付け加えた。
 
「(それぞれで)盗むところはたくさんありますし、そういうふうに思える関係ができているのは良いこと。自分も盗めるところは盗んで、ひと回り成長できればと思います」
 
 誰ひとりとして孤立する者はいない。あくまで、チームをサポートすることへ集中し互いの意識を高め合いながら切磋琢磨できているからこそ、廣末はこう言葉を続けたのだ。
 
「(U-20ワールドカップ出場が)決まった瞬間はピッチにいる選手と同じくらい喜べた。あとは優勝するだけだと思っています」
 
 選手である以上、出番がない状況は決して受け入れられるものではない。それでも、尖った態度は一切見せず来たるべきチャンスに備えながら、廣末は目線を前に向けて戦っている。

取材・文:橋本 啓(サッカーダイジェスト編集部)

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