「もう、新しいスタジアムを作ろうと考える必要もなくなる」
今夏、イタリア・ミラノの市長に就任したジュゼッペ・サーラ氏が、現在、ミランとインテルがホームスタジアムとして使用しているサン・シーロについて、大規模な改修案を打ち出した。
スタジアムといえば、ミランは以前にポルテッロ地区に新スタジアムを建てる計画を立ち上げながら、後に破棄。一方、インテルはミランがサン・シーロを去った後に、スタジアムの改修を行なう予定だったが、ミランの“残留”によってこれも頓挫することとなった。
そんななか新市長は、サン・シーロの大規模な改修と周辺地域の再開発を行なうつもりであると、『ガゼッタ・デッロ・スポルト』に明かし、ミランとインテルの両クラブが、今後もこのスタジアムを恒久的にホームとして使用できると語った。
「もう、両クラブが新しいスタジアムを作ろうと考える必要もなくなる。サン・シーロは両クラブによってシェアされ、ドレッシングルームはもちろん、VIP席など、全てがミランとインテルで分けられる。出入り口も、だ。両クラブのカラーが常に存在する状態となる」
試合ごとに一方のクラブのカラーを出す作業も必要なくなるという、このサーラ市長のアイデアに対し、インテルは早くも興味を示しているようだが、ミランは現在、株式の譲渡が完全に済んでおらず、中国資本による新体制がスタートしてから、新市長は意見を聞くという。
現在、ミラノ市からの長期間のレンタルというかたちで、ミランとインテルはサン・シーロを使用しているが、改修後は、両クラブに完全売却する可能性もあるとサーラ市長は語る。
「市は売却の可能性を探りながらも、両クラブの意向によっては今まで通りの長期レンタルを続けることもできる。改修作業への投資という条件で、譲渡もありうる」
サーラ市長による、このサン・シーロ改修と周辺地域の再開発という計画の背景には、2028年夏季オリンピック招致という大きな構想がある。
2024年五輪の招致をローマが断念したことについて、サーラ市長は「信頼できるプランだっただけに残念だ」と語りながら、「もし、2024年の開催地が(欧州の)パリではなく、(米国の)ロサンゼルスになれば、その4年後にミラノが開催権を勝ち取る可能性は十分にある」と見る。
東京五輪の次の開催地が決まるのは来年であり、この結果を待つサーラ市長は、五輪招致を「ミラノのスポーツ施設の改修を行なうチャンス」と考えている。果たして、市長の思惑通り、ミランの2大クラブの、より洗練された聖地は誕生するだろうか。
スタジアムといえば、ミランは以前にポルテッロ地区に新スタジアムを建てる計画を立ち上げながら、後に破棄。一方、インテルはミランがサン・シーロを去った後に、スタジアムの改修を行なう予定だったが、ミランの“残留”によってこれも頓挫することとなった。
そんななか新市長は、サン・シーロの大規模な改修と周辺地域の再開発を行なうつもりであると、『ガゼッタ・デッロ・スポルト』に明かし、ミランとインテルの両クラブが、今後もこのスタジアムを恒久的にホームとして使用できると語った。
「もう、両クラブが新しいスタジアムを作ろうと考える必要もなくなる。サン・シーロは両クラブによってシェアされ、ドレッシングルームはもちろん、VIP席など、全てがミランとインテルで分けられる。出入り口も、だ。両クラブのカラーが常に存在する状態となる」
試合ごとに一方のクラブのカラーを出す作業も必要なくなるという、このサーラ市長のアイデアに対し、インテルは早くも興味を示しているようだが、ミランは現在、株式の譲渡が完全に済んでおらず、中国資本による新体制がスタートしてから、新市長は意見を聞くという。
現在、ミラノ市からの長期間のレンタルというかたちで、ミランとインテルはサン・シーロを使用しているが、改修後は、両クラブに完全売却する可能性もあるとサーラ市長は語る。
「市は売却の可能性を探りながらも、両クラブの意向によっては今まで通りの長期レンタルを続けることもできる。改修作業への投資という条件で、譲渡もありうる」
サーラ市長による、このサン・シーロ改修と周辺地域の再開発という計画の背景には、2028年夏季オリンピック招致という大きな構想がある。
2024年五輪の招致をローマが断念したことについて、サーラ市長は「信頼できるプランだっただけに残念だ」と語りながら、「もし、2024年の開催地が(欧州の)パリではなく、(米国の)ロサンゼルスになれば、その4年後にミラノが開催権を勝ち取る可能性は十分にある」と見る。
東京五輪の次の開催地が決まるのは来年であり、この結果を待つサーラ市長は、五輪招致を「ミラノのスポーツ施設の改修を行なうチャンス」と考えている。果たして、市長の思惑通り、ミランの2大クラブの、より洗練された聖地は誕生するだろうか。