トリノでヴェントゥーラ監督と出会う。
10月6日のロシア・ワールドカップ欧州予選でスペインと引き分け(1-1)、3日後のマケドニア戦では逆転勝利(3-2)を収めたイタリア。この2連戦で鮮烈なインパクトを残したのが、トリノ所属の22歳、FWアンドレア・ベロッティだ。
代表2試合目だったスペイン戦では75分からマルコ・パローロに代わってピッチに立つと、積極的に動いて攻撃を活性化。81分にはドリブルでエリア内に侵入してエデルにパスを送り、PK奪取をアシストした。
続くマケドニア戦では初スタメンを飾り、24分にCKからのボールを右足で合わせて代表初ゴールを奪取。トリノ所属の選手がイタリア代表で得点を奪ったのは、1981年のジュゼッペ・ドッセーナ(現TV解説者)以来、実に35年ぶりの快挙だった。
アルビノレッフェ(当時2部/現3部)でプロデビューを飾ったベロッティが一躍注目を浴びるようになったのが、パレルモでセリエにA初挑戦した14-15シーズンだ。パウロ・ディバラ(現ユベントス)とフランコ・バスケス(現セビージャ)のバックアッパーという扱いながら、少ない出場時間の中で6ゴールを挙げた。
その活躍が認められ、15年8月にトリノへ移籍。当時の指揮官が、ほかでもない現イタリア代表監督のジャンピエロ・ヴェントゥーラ。そしてこの名伯楽の下で、15-16シーズンに本格ブレイクを果たすのだ。
入団当初はベンチスタートが多かったものの、徐々に出場機会を増やして2トップの一角の定位置を確保。とりわけ年明け以降は絶好調で、20試合で11ゴールを決めて評価を高めた。「ユーロ2016のメンバーに入れるべき」という声も挙がったほどだ。
代表監督へ転身したヴェントゥーラに代わってシニシャ・ミハイロビッチが新監督が就任した今シーズンも、ベロッティはCFレギュラーの座をがっちりキープ。ここまで5試合で5ゴールを記録し、2度のPK失敗がありながら、得点ランク2位タイにつけている。
素早い動き出しでボールを引き出し、アグレッシブにゴールに迫るのが特長で、得点嗅覚も鋭い。ポストワークや前線からの守備を怠らない献身性も魅力だ。
マケドニア戦で2トップを組み、2得点を挙げたチーロ・インモービレは今年1月から半年間、トリノでともにプレーした。
「お互いの動き方やポジショニングは知り尽くしている」
ベロッティはインモービレとの連携に自信を見せる。
そもそもタレント不足なうえ、スペイン戦の途中交代時に指揮官との握手を拒んだグラツィアーノ・ペッレがこのまま代表追放となる可能性もあるいま、ベロッティはアッズーリの新エース候補に名乗りを上げたと言っていい。
イタリアは11月にリヒテンシュタイン(11日/ワールドカップ予選)、ドイツ(15日/親善試合)と戦う。新天地ニースでゴール量産中のマリオ・バロテッリの復帰も噂されるこの11月シリーズでも、はたしてベロッティは存在感を示せるか。要注目だ。
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
代表2試合目だったスペイン戦では75分からマルコ・パローロに代わってピッチに立つと、積極的に動いて攻撃を活性化。81分にはドリブルでエリア内に侵入してエデルにパスを送り、PK奪取をアシストした。
続くマケドニア戦では初スタメンを飾り、24分にCKからのボールを右足で合わせて代表初ゴールを奪取。トリノ所属の選手がイタリア代表で得点を奪ったのは、1981年のジュゼッペ・ドッセーナ(現TV解説者)以来、実に35年ぶりの快挙だった。
アルビノレッフェ(当時2部/現3部)でプロデビューを飾ったベロッティが一躍注目を浴びるようになったのが、パレルモでセリエにA初挑戦した14-15シーズンだ。パウロ・ディバラ(現ユベントス)とフランコ・バスケス(現セビージャ)のバックアッパーという扱いながら、少ない出場時間の中で6ゴールを挙げた。
その活躍が認められ、15年8月にトリノへ移籍。当時の指揮官が、ほかでもない現イタリア代表監督のジャンピエロ・ヴェントゥーラ。そしてこの名伯楽の下で、15-16シーズンに本格ブレイクを果たすのだ。
入団当初はベンチスタートが多かったものの、徐々に出場機会を増やして2トップの一角の定位置を確保。とりわけ年明け以降は絶好調で、20試合で11ゴールを決めて評価を高めた。「ユーロ2016のメンバーに入れるべき」という声も挙がったほどだ。
代表監督へ転身したヴェントゥーラに代わってシニシャ・ミハイロビッチが新監督が就任した今シーズンも、ベロッティはCFレギュラーの座をがっちりキープ。ここまで5試合で5ゴールを記録し、2度のPK失敗がありながら、得点ランク2位タイにつけている。
素早い動き出しでボールを引き出し、アグレッシブにゴールに迫るのが特長で、得点嗅覚も鋭い。ポストワークや前線からの守備を怠らない献身性も魅力だ。
マケドニア戦で2トップを組み、2得点を挙げたチーロ・インモービレは今年1月から半年間、トリノでともにプレーした。
「お互いの動き方やポジショニングは知り尽くしている」
ベロッティはインモービレとの連携に自信を見せる。
そもそもタレント不足なうえ、スペイン戦の途中交代時に指揮官との握手を拒んだグラツィアーノ・ペッレがこのまま代表追放となる可能性もあるいま、ベロッティはアッズーリの新エース候補に名乗りを上げたと言っていい。
イタリアは11月にリヒテンシュタイン(11日/ワールドカップ予選)、ドイツ(15日/親善試合)と戦う。新天地ニースでゴール量産中のマリオ・バロテッリの復帰も噂されるこの11月シリーズでも、はたしてベロッティは存在感を示せるか。要注目だ。
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部