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【指揮官コラム】カターレ富山監督 三浦泰年の『情熱地泰』|政治にスポーツマン精神を取り入れては?

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2016年10月05日

何が正しくて、何が間違っているかを正しい目で見極めなければいけない時代。

エンターテイメントであるスポーツは、「人を幸せ」にするものでなければいけない。人間が行なう政治も同じようにあるべきだと三浦監督は語る。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

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 東京都知事が小池さんになって、時代も少し変わるかもしれない。
 
「出る杭は打たれる」
「臭いものには蓋をしろ」
 こんな時代から真実はひとつ、という時代。
 
 新しい都知事の誕生も元をただせば、舛添さんが政治資金問題で都知事を辞職したことがきっかけ。僕の住む富山では富山市市議会議員が11人辞職した。政治もいろんな部分で襟を正す時。富山市での議員辞職は、舛添さんの辞職の影響が大きいと言う地元の人も多い。
 
 僕の知人が言っていた。兵庫の市会議員が泣きながら記者会見をした日、ほとんどの人が笑っていた。
 
 あの時に「これは氷山の一角だ」と、コメントしたコメンテーターはいなかったと……。
 
 小池さんが東京都知事となり、蓮舫さんが民主党代表になった。トップが変わることで、またはリーダーが変わることで、間違いが正しくなり、正しかったことが誤りになることがある。
 
 これはサッカーの世界でも起こり得ることでもある。
 
 そしてプロスポーツは政治より分かりやすいかもしれない。オーナーが変わる。GMが変わる。監督が変わる……。
 
 ぬるま湯でなんとか周りを誤魔化し、緩い環境で学ぶこともせずに生き延びてきた人間にとって、楽に稼げる仕事がプロ組織だったとしたら。その場に身を置き、クラブに居心地良く、居座れる人間がいたとしたら。
 
 そんな人間はリーダーが変わるごとに胸をドキドキさせ、バレはしないかと、違うリーダーを探し、自分を正当化する。自分の実力のなさを見透かされていると思えば協力をせず、そのリーダーを面白く思っていない人間、自分を守ってくれる上についていく。
 
 そんなことがプロ組織で起こっては、プロの精神、魅力は半減どころかプロと呼ぶ資格もなくなってしまう。ただ人間の弱さなのか、こうしたことは、どの世界でも起こっていることなのかもしれない。
 
 最近の世の中では、東京都知事選以降、豊洲問題やオリンピックの大幅な超過費用の問題などが大きく報道されている。詳しいことはもちろん分からないが、きっと世の中が変わっていく最初の一歩なのかもしれない。
 
 何が正しくて、何が間違っているか――。そうしたことを、正しい目で見極めることが求められているようだ。
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