【日本代表】絶好のチャンス到来。初招集・永木亮太はどんな“答え”を出すのか

カテゴリ:日本代表

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2016年10月02日

代表での経験が、鹿島でのレギュラー定着につながる。

大宮戦では悔しい想いをしたが、代表での活動に向けては「切り替えて、良い経験をして」とポジティブに語った。写真:徳原隆元

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 沈みがちな表情も、当然だろう。代表活動を翌日に控えた大宮戦で、鹿島は1-3と完敗。ボランチで先発した永木のパフォーマンスもさえなかった。
 
 終了間際には、好位置でFKを得る。狙いすましたシュートは、しかしポストの脇をかすめた。前半にも際どいミドルを放ったが、これも決め切れなかった。
 
 報道陣から「すっきり勝って、代表に行きたかっただろうけど、なかなか思うようにいかなかったですね」と問われると、静かに言葉を紡いだ。
 
「そうですね。まあ、代表のことはまったく考えずに、今日の一戦には臨んでいました。鹿島としても絶対に負けられない試合でしたし、本当に悔しい」
 
 ロシア・ワールドカップへの出場権を賭けたアジア最終予選の10月シリーズで、永木は日本代表に初招集された。しばらくはチームを離れることになるが、「怪我人が多いなかで、(鹿島での)試合に出ている状況。まだレギュラーに定着していると思っていませんし、そのなかで代表に選ばれましたけど、このチームでしっかり自分のポジションを確立しなければいけない」と危機感を口にする。
 
 それでも、「代表は代表で、選ばれたのはすごく嬉しい」のは事実。「切り替えて、良い経験をして、また鹿島に帰ってきて、ポジションを確立したい」と前を向いた。
 
 たしかに本人が言うように、今季から所属する常勝軍団・鹿島で定位置を完全に獲得したわけではない。ただ、どんな状況であれ出場機会を増やしており、次は代表の舞台で自らの力を試そうとしている。
 
 今まさに、永木はフットボーラーとして大きな一歩を踏み出そうとしている。プロのキャリアにおいてそうあることではない。このチャンスをものにできるか。多くを吸収して、さらなるステップアップにつなげることができるか。
 
 答えを出すのは、他でもない永木自身だ。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
 

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