【湘南】神谷や齊藤だけじゃない! 公式戦初スタメンの17歳・石原が示した無限の可能性

カテゴリ:Jリーグ

小田智史(サッカーダイジェスト)

2016年09月23日

「相手のFWは大きかったけど、ビビらず、いつも通りに戦えた」。

公式戦初スタメンを果たした石原。ファーストプレーのミスを乗り越え、堂々たるパフォーマンスを見せた。 (C)J.LEAGUE PHOTOS

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[天皇杯3回戦]湘南4-0徳島/9月22日/BMWス
 
 来季のトップチーム昇格が内定している“メイド・イン・ベルマーレ”の17歳・石原広教が、公式戦初スタメンで輝きを放った。
 
 試合の入りは最悪だった。3バックの左に入ると、開始直後のファーストプレーでミスからボールを奪われ、ピンチを招いてしまう。相手のシュートが枠を外れたため事なきを得たが、ともすれば引きずって縮こまってもおかしくないシチュエーションだ。

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 しかし、「まず自分の判断でプレーしろ」と曺貴裁監督からアドバイスを受けていた石原は、敢えてミスを「気にしない」ことを選択。すぐさま気持ちを切り替え、次のプレーに臨んだ。
 
「周りの選手も『そんなミス、気にすんな』と声をかけてくれました。ミスして自分の世界に入ってしまうとチームの足を引っ張ってしまう。だから、気にせずに、やれることをやろうと思いました」
 
 ロングボールを収め、攻撃の起点を作ろうとする徳島のシャドー・山﨑凌吾に対して、石原は球際に強いクラッシャータイプの本領を発揮。高さとパワーのハンデ(身長差18センチ)を物ともせず、身体を張って食らい付いていく。39分には自陣のボックス内で肉弾戦となったが、倒れずに行く手を阻み、最後は鋭いスライディングで攻撃の芽を摘んだ。試合を通しても無失点に封じ、「対人」に関しては手応えを感じたという。
 
「対峙したFWが大きかったので、(パスを)出されてから(マークに)行って後追いになったら、自分が劣勢になってしまう。だから、出される前にしっかり予測して、先に触れるように、ポジション取りや身体の向きを意識したり、相手がボールを持って顔が上がった瞬間をしっかり見ながら、対応できたと思います。ビビらず、いつも通りに戦えたかなと」
 
 そんな石原を、曺監督も「本当に堂々としていた」と高く評価する。
 
「ピッチに入ったら何歳とか関係なくて、僕はできると思って(試合に)出している。ファーストプレーでミスをして、どうなるのかなという部分はありましたけど、その後にしっかり取り戻した。そういう意味では“予想通り”ですね。メンタルというか、想いの強さを感じたし、それをチームに生かさなければいけないと思いました」
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