「またか…」。PA内で倒された宇佐美が明かす“世紀の誤審”の予感

カテゴリ:日本代表

小田智史(サッカーダイジェスト)

2016年09月02日

「(54分の)相手チームのPKがPKなら、僕のもPKだと思う」。

67分、宇佐美はペナルティエリア内で倒されるも判定はノーファウル。日本が同点に追い付くチャンスは幻と消えた。 写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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【ロシアW杯アジア最終予選】日本1-2UAE/9月1日/埼玉スタジアム2002
 
 自身初のワールドカップ最終予選に臨んだ宇佐美貴史は、ゴールラインを割ったはずの得点が「幻」とされた浅野拓磨とともに、 “誤審”の餌食となった。

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 清武弘嗣に代わって途中出場した5分後、悪夢が訪れる。宇佐美は香川真司とのワンツーで左サイドを突破し、ペナルティエリアに侵入。鋭い切り返しでUAEのDFイスマイール・アハメドをかわしてカットインを試みた。ふたりの身体は接触し、相手の右腕に突き飛ばされたが、アブドゥルラフマン・アルジャシム主審の判定はノーファウル。当事者の宇佐美をはじめ、近くでプレーしていた香川や左SB酒井高徳がPKをアピールするも、認められることはなかった。
 
「完全に(相手の)逆は取っていたし、手で押しのけられた。(54分の)相手チームのPKがPKなら、僕のもPKだと思います」
 
 前半からややUAEよりの判定が目立ったなか、宇佐美はベンチで戦況を見つめながら危険な雰囲気を感じていたという。
 
「僕は(ウォーミング)アップをしていたので、ハーフタイムに監督が何と言っていたかは分かりませんが、見ていて怪しい雰囲気はあった。どういう笛になるかは分かっていたこと。日本がPKを取られたシーンでは、はっきりとした守備をする必要があった。“匂い”はもっと早く感じなければいけなかったなと」
 
 その後、前述した浅野の「ノーゴール」判定についても、ペナルティエリア内にいた宇佐美はゴールを確信していた。実際、ピッチの中ではどのように見えていたか問うと、すぐさま「入っていたと思います」との答が返ってきた。
 
「(浅野のシュートは)僕から見ていても入ったと思いましたし、(本田)圭佑くんとか、もっと(ゴール)ライン際で見ていた人も入ったというリアクションをしていた。でも、(レフェリーが)ゴールのジェスチャーをしなかったので、『またか』と。結果的にラインを割っていたので、しっかりしたレフェリングがあればまた変わっていたでしょうね」
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