【リオ五輪】2試合連続弾の浅野が猛反省。「裏への抜け出しだけでは世界で通用しない」

カテゴリ:日本代表

小田智史(サッカーダイジェスト)

2016年08月09日

「世界で通用するためには、抜け出しだけじゃなくて、フィニッシュまで行けることが大事」

浅野は2試合連続ゴールの嬉しさよりも、決勝点を奪えなかったことの悔しさとチームへの申し訳なさを何度も口にした。写真:JMPA/小倉直樹

画像を見る

 もし、コロンビアの選手に「対戦した日本の中で印象に残った選手は?」と尋ねたら何と答えるだろう。スーパーミドルを決めた中島翔哉、途中出場で起点となった大島僚太と南野拓実、オウンゴールの藤春廣輝……。いずれも可能性はあるが、一番は守備陣を最後まで苦しめた浅野拓磨ではなかろうか。

【リオ五輪PHOTO】コロンビア戦で日本代表を応援するサポーター

【リオ五輪PHOTO】コロンビアに2点をリードされるも、浅野と中島のゴールで引き分けに

 この日、これまでのスーパーサブではなく、スタメンで起用された浅野は序盤からエンジン全開だった。立ち上がりからスピードと裏への抜け出しでDFと駆け引きを続ける。

 しかし、前半は38分にコーナーキックにヘッドで合わせたシュートのみで、ミートできず枠に飛ばすことができなかった。

 さらに、後半開始早々にはアタッキングサードでボールをインターセプトすると、そのまま左足を一閃。相手GKがわずかに触ったボールはクロスバーを叩き、またしてもチャンスを逃してしまう。
 
 その後、リズムはコロンビアへと渡り、日本は59分、65分と立て続けに失点。苦しい状況に追い込まれたが、2点ビハインドとなった2分後に浅野の見せ場がやってくる。

 途中出場の大島僚太が縦パスで攻撃のスイッチを入れ、南野拓実がダイレクトで浅野へスルーパス。左足でピタリとボールを足もとにつけると、そのまま思い切り足を振り抜き、強烈な追撃弾をコロンビアゴールに突き刺した。
 
「拓実が中でボールを受けることによって、相手のマークが集中している間に僕がフリーになった。自分は変に動かず、相手の間にいることを意識しました。拓実が良いボールをくれて、あとは気持ちだけだった。(シュートは)特にコースも狙っていないんですけど、ゴールも近かったし、強く打ったら入るかなと。まあ、良い形でゴールに入ったので良かったです」
 
 74分には中島が強烈なミドルシュートをねじ込んで同点に。押せ押せムードになった日本は一気に逆転を狙った。しかし……。

 何度も浅野がゴールに迫るもシュートまでは持ち込めず、終了間際の90+3分にもDF2枚の間を縫って南野のロングフィードに抜け出したが、飛び出してきた相手GKにセーブされ、2-2でタイムアップを迎えた。

 試合後の浅野は2試合連続ゴールの嬉しさよりも、決勝点を奪えなかったことの悔しさとチームへの申し訳なさを何度も口にした。
【関連記事】
【リオ五輪】痛恨オウンゴールから一夜。励ましあり、イジリあり、手倉森ジャパンの“一体感”に救われた藤春の決意
【リオ五輪】なぜ起こった? 藤春の痛恨オウンゴールの“真相”は?
【セルジオ越後】日本は挑戦者なんだよ。せっかくの勝機にDFを投入して、「負けないこと」を優先したね
金田喜稔がコロンビア戦を斬る!「0-2のビハインドから勝利を諦めず、誰ひとりとして集中力を欠かなかった」
【日本2-2コロンビア|採点&寸評】2点ビハインドからのドラマティックな同点劇!しかし、勝点2を取り逃した印象は強く…

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ