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【セルジオ越後】日本は挑戦者なんだよ。せっかくの勝機にDFを投入して、「負けないこと」を優先したね

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェスト編集部

2016年08月08日

ちょっと首を傾げたのが、3枚目のカードの切り方。攻め立てていたのに、なぜ、鈴木武蔵ではなくて亀川だったのかな?

2-2で、文字通り痛み分け。日本はグループリーグ最終のスウェーデン戦で、ベスト8進出への望みをつないだ。写真:小倉直樹/JMPA

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[リオ五輪 グループB第2戦]日本 2-2 コロンビア
現地8月7日/マナウス
 
 日本がグループリーグ(GL)突破へ望みをつないだね。なにより今回のオリンピックは、日本のみならず、どの国も苦労している。開催国のブラジルもまさかの2試合連続のスコアレスドローだった。
 
 ズバ抜けた存在がいなくて、オリンピック自体がサプライズの起こりやすい大会になってきているのは確かだね。だから、なにが起きても不思議ではない。
 
 グループBは、全盛期ではないとはいえチェルシーのミケルら欧州で活躍する力のある選手をそれなりに揃えてきたナイジェリアが頭ひとつ突出して、あと3チームは団子状態と言える。コロンビアはコパ・アメリカ(南米選手権)に出場したA代表の23歳以下の3選手を、このオリンピックに招集できなかった影響は否めない。
 
 コロンビアは明らかに選手の連係が悪く、個々のパフォーマンスも上がらなかった。それでも先に2点を決めてきたところに、日本との個の差は感じた。でも、守備はやっぱりバラバラのまま。だからリズムが作れない。
 
 日本は南野、大島と攻撃的な2枚のカードを切ったら、再び試合を大きく動かして追い付くことができた。
 
 ベンチはこの2試合とも、リードを奪われたあとに動いた。ビハインドになったから、「攻撃的に行こう」とね。すると、今回も2-2に追い付くことができた。
 
 ただし、ベンチはそこで悩んだ感じだ。ちょっと首を傾げたのが、「3枚目のカード」の切り方だった。
 
 日本にせっかく流れが来て、勝つチャンスが訪れていたのに、手倉森監督が選択した3人目の切り札は、なぜか「DF」の亀川。第1戦でゴールを決めた鈴木武蔵を温存させる選択肢を選んだんだ。
 
 このまま攻めるべきか、いや試合を落ち着かせるべきか――と。結局、手倉森監督は左サイドバックの藤春を下げて、亀川を入れた。すると、それまで右サイドバックだった室屋が左に回り、亀川は右サイドバックのポジションについた。
 
 
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