スルガ銀行チャンピオンシップの記者会見が、７月29日、JFAハウスで行なわれた。

　昨年のナビスコ杯優勝で出場権を得た鹿島と、コパ・スダメリカーナ2015を勝ち抜いたサンタフェ（コロンビア）が、８月10日にカシマスタジアムで対戦する。この日の会見では、日本サッカー協会の田嶋幸三会長、スルガ銀行の岡野光喜会長、鹿島からは石井正忠監督、昌子源が出席した。

　今回で９回目の開催を迎える今大会。これまでの成績は日本勢の５勝、南米勢の３勝と日本勢がリードしているが、毎回、南米代表として来日するチームの本気度が高く、好ゲームが多い大会としても知られる。

　鹿島の石井監督は「勝負にこだわる。チーム全体で結束するのがアントラーズスピリット」と、目の前のタイトル獲得に全力を注ぎ、チームとして３回目の優勝を狙いに行く考えだ。

　また、個人として大会初出場の期待がかかる昌子は、「（大会を連覇した2012、13年は）メンバー外でスタンドの上から見ていた。うらやましかった。今は楽しみが一番。12、13年に出られなかった悔しさをぶつけたい」と力強く話した。

　鹿島はジーコがクラブの礎を作り、創設から四半世紀経過した今でも、ピッチ内外で随所に南米を感じさせるクラブだ。その鹿島と、本場の強豪が対戦する。鹿島が出場した過去２試合もそうだったように、今回も見所が多い試合になるのは間違いない。

　鹿島としては、サンタフェの細かい分析は今後本格的に着手する予定だが、すでに２人は試合へのイメージをふくらませている。

　「相手はコロンビアの歴史ある強豪。しっかり準備していきたい。（南米のチームは）90分賢く戦う。相手の状況を冷静に見ている」（石井監督）

　「日本を代表して戦うので、日本のクラブは強いと証明したい。南米の選手はパワーあふれるイメージ。その中でスピードも兼ね備えている。相手の得意分野に入ると厳しいので、その前の駆け引きで確実に仕留めたい。僕のエリアに入ったら抜けないぞという意気込みでやりたい」（昌子）

　また、南米サッカー連盟のアレハンドロ・ドミンゲス会長から届けられたメッセージも一部代読された。「南米サッカー連盟は創設100周年を迎えました。今、８月10日にも我々の創立100周年創立を記念するような試合が開催されます。それがスルガ銀行チャンピオンシップです」と今大会にかける思いをメッセージに込めた。

　田嶋会長は「南米から来るチームは本気で来ます。生半可な気持ちでやるとこてんぱんにやられるということも見てきました」と鹿島に勝負に徹することを求めるとともに、「日本に勝利をもたらして欲しいと思っている」と期待。スルガ銀行の岡野会長も、「日本でワールドクラスのプレーを見る貴重な機会。ぜひとも鹿島アントラーズに国際タイトルを獲得してほしいと思います」と言葉を寄せた。

■スルガ銀行株式会社　岡野光喜代表取締役会長コメント
「スルガ銀行チャンピオンシップは、日本でワールドクラスのプレーを見る貴重な機会。2008年よりスタートしたが、これまでの対戦成績は日本の５勝、南米の３勝で、日本が勝ち越している。３回目の出場とする鹿島が、コロンビアのインディペンデンテ・サンタフェと対戦する。鹿島にはJリーグを代表として、熱き気持ちをもって、ぜひとも国際タイトルを獲得してほしいと思う」

スルガ銀行チャンピオンシップ 2016 IBARAKI
Jリーグヤマザキナビスコカップ/コパ・スダメリカーナ　王者決定戦
【対戦カード】
鹿島アントラーズ（日本／2015Ｊリーグヤマザキナビスコカップ 優勝チーム）
対
インデペンディエンテ・サンタフェ（コロンビア／コパ・スダメリカーナ2015 優勝チーム）
【試合日時】
2016年8月10日（水）19:00 キックオフ(予定)／16:00 開場(予定)
【試合会場】
茨城／茨城県立カシマサッカースタジアム
【公式サイト】
http://www.jfa.jp/match/suruga_2016/