サッカーで最も多い怪我のひとつ。受傷直後の早めの処置が大切!
クラブや学校の部活動で日々トレーニングに励む小中高生を中心に、日常的にサッカーをプレーしていれば怪我のリスクがつきもの。しかし「自分の身体に常に目を向けることで怪我のリスクは減らせます」と言うのは同愛記念病院の医師・立石智彦先生だ。
本企画では、サッカーで起こりやすい怪我の仕組みやその原因、また怪我からの復帰の流れや予防トレーニングを、立石先生と、日本代表選手も信頼を寄せるトレーナーの並木磨去光氏、東洋大サッカー部トレーナー・山浦伊吹氏の監修のもとで紹介する。
今回は、手術や長期のリハビリを伴うこともある、「膝の靭帯損傷」を取り上げたい。
――◆――◆――
■膝の靭帯損傷の仕組み
「膝の靭帯損傷」は、急なストップ動作や方向転換の際、膝をねじることで発生する。外側、および内側側副靭帯は、膝が左右にグラつくのを抑え、前十字靭帯は膝から下が前に出ないようにストッパーの役割を果たしている。さらにこれらと、後十字靭帯で膝の安定性を保っている。
内側側副靭帯や前十字靭帯が断裂してしまうと、膝の安定性が失われ、踏み込みや切り返しが困難になるのはもちろん、半月板損傷など、合併損傷を引き起こすこともある。これらを予防するには主にハムストリングスを鍛えることが効果的だ。
●ケガ予防のメソッドはこちらでも>>「サッカートラブルWeb読本」
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今回は、手術や長期のリハビリを伴うこともある、「膝の靭帯損傷」を取り上げたい。
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「膝の靭帯損傷」は、急なストップ動作や方向転換の際、膝をねじることで発生する。外側、および内側側副靭帯は、膝が左右にグラつくのを抑え、前十字靭帯は膝から下が前に出ないようにストッパーの役割を果たしている。さらにこれらと、後十字靭帯で膝の安定性を保っている。
内側側副靭帯や前十字靭帯が断裂してしまうと、膝の安定性が失われ、踏み込みや切り返しが困難になるのはもちろん、半月板損傷など、合併損傷を引き起こすこともある。これらを予防するには主にハムストリングスを鍛えることが効果的だ。
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■膝の靭帯損傷の受傷原因
サッカーにおける膝の靭帯損傷では内側側副靭帯の損傷が最も多く、次いで前十字靭帯損傷(断裂)が多いと言われている。内側側副靭帯は、膝の外反(膝から下が外側に持っていかれる)が原因となる場合が多く、例えばふたりの選手が同時にボールを足の内側で蹴った際に受傷するケースが考えられる。
前十字靭帯に関しては、接触プレーではなく単独で受傷するケースがほとんど。身体をひねっての方向転換(カットイン)やジャンプの着地時に起こりがちだ。近年の研究で、膝から下が内側に捻られ、さらに膝が内側に倒れ込む(ニーイン)動作が前十字靭帯損傷を引き起こすことがわかってきた。
こうした危険動作を避けるためにも、日頃から筋力を強化する必要があり、予防トレーニングが注目されている。
サッカーにおける膝の靭帯損傷では内側側副靭帯の損傷が最も多く、次いで前十字靭帯損傷(断裂)が多いと言われている。内側側副靭帯は、膝の外反(膝から下が外側に持っていかれる)が原因となる場合が多く、例えばふたりの選手が同時にボールを足の内側で蹴った際に受傷するケースが考えられる。
前十字靭帯に関しては、接触プレーではなく単独で受傷するケースがほとんど。身体をひねっての方向転換(カットイン)やジャンプの着地時に起こりがちだ。近年の研究で、膝から下が内側に捻られ、さらに膝が内側に倒れ込む(ニーイン)動作が前十字靭帯損傷を引き起こすことがわかってきた。
こうした危険動作を避けるためにも、日頃から筋力を強化する必要があり、予防トレーニングが注目されている。