次は五輪だ! 貪欲な姿勢で走り続ける植田直通。「しっかりと自分をアピールしたい」

カテゴリ:日本代表

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2016年06月27日

ステージ制覇から一夜明け、代表合宿に合流。

手倉森ジャパンでも最終ラインの軸として奮闘する植田。まずは最終メンバー入りを懸けて、29日の南アフリカ戦に挑む。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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小笠原に促されて、ステージ優勝のトロフィーを高々と掲げる。喜びを噛み締めつつ、「次は年間チャンピオン」と頭を切り替える。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 どこまでも貪欲な男だ。
 
 勝てばステージ制覇が決まる福岡戦は、2-0の完封勝利。「無失点で勝てたのはすごく嬉しかった」と喜ぶ。全17試合を終えて、失点10はリーグ最少の数字。“堅守”が今回の優勝を支えていたのは間違いないが、植田直通は納得していない。
 
「(失点が)ふた桁になってしまって、そこは改善しなければいけない。セカンドでは、もっと減らしていきたい」
 
 今季は開幕からCBのレギュラーに定着。U-23代表のトゥーロン国際大会への参戦で欠場した2試合(13節・名古屋戦、14節・甲府戦)を除いた15試合でフルタイム出場し、鉄壁のディフェンスラインを築いた。
 
 優勝セレモニーでは、小笠原満男から手渡されたトロフィーを掲げた。
 
「『熊本の方たちがたくさん見てくれているから、お前が掲げろ』と言われていて。そこは満男さんに感謝しています」
 
 悲願のリーグタイトル奪還に向け、まずはチャンピオンシップの出場権を手中に収めた。「またああやって(トロフィーを)掲げたい」と喜びを噛み締める一方、「すぐセカンドが始まる。また次もチャンピオンになれるよう、良い準備をしたい」と頭を切り替える。
 
 目指すのはあくまでも年間優勝。ただその前にビッグイベントが控えている。リオデジャネイロ五輪だ。
 
 手倉森ジャパンでは、DF陣に怪我人が続出。3つあるオーバーエイジ枠のうち、ふたつが最終ラインに使われているが、植田は不動のCBとして指揮官からも厚い信頼を寄せられ、目標とするメダル獲得には絶対に欠かせないキーパーソンでもある。
 
 もっとも、植田本人は自らが置かれている立場に甘んずることなく、まずは18人の最終メンバー入りに向け、気持ちを引き締める。
 
「今日、優勝しましたけど、明日から代表活動がある。オリンピックの選考もラストなので、しっかりと自分をアピールして、メンバーに入れるようにしたい」
 
 福岡戦の翌日には、U-23代表の松本合宿に合流。現在は29日の南アフリカとのテストマッチに向け、トレーニングに励んでいる。
 
 クラブと代表でハードなスケジュールが続くが、植田は高いモチベーションを保ち続けたまま、次の勝利を求めて走り続ける。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
 
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