• トップ
  • ニュース一覧
  • 【U-16日本代表】宮代、久保ら逸材揃いのなかで森山監督を「逞しくなった」と唸らせたストライカー

【U-16日本代表】宮代、久保ら逸材揃いのなかで森山監督を「逞しくなった」と唸らせたストライカー

カテゴリ:日本代表

安藤隆人

2016年06月23日

所属チームでベンチ入りすら果たせていなかった選手が取り組んだこと。

インターナショナルドリームカップ2016初戦のスターティングメンバー。日本はハンガリーに4-1で勝利。幸先のいいスタートを切った。写真:安藤隆人

画像を見る

先制点を含む2ゴールを挙げた棚橋。所属チームでは苦しい時期を過ごしたが、自らの努力でチャンスをモノにした。写真:安藤隆人

画像を見る

「今回選ばれたFWの中で僕が一番下だと思っています。だからこそ、結果を残したかった」
 
 インターナショナルドリームカップの初戦のハンガリー戦。久しぶりの代表招集ながら、スタメン出場を果たしたFW棚橋尭士(横浜FMユース)は、気合いがみなぎっていた。
 
 とにかくゴールに飢えていた。というより、試合に飢えていた。プレミアリーグEASTに参戦する横浜FMユースでは、試合はおろかベンチ入りすら果たせていないからだ。
 
「悔しい気持ちはありますが、こういう時こそ自分がやるべきことを考えました。僕はボールを収めるのが得意じゃない。ゴール前でも自分が持ち込む力が足りなかった。だからこそ、マリノスでレギュラーを張る選手たちと試合をする時に、そこを意識して取り組んだ」
 
 他のライバルたちが1年生ながら所属チームで出番を掴み、久保建英や中村敬斗がゴールを奪うなど活躍を見せるなか、悔しさを覚えながらも、地道に自己研鑽に努めた。その結果、棚橋が奮起している様子は、U-16日本代表の森山佳郎監督の耳にも届いた。
 
「2月の合宿で呼んだ時はそこまで良くなかった。しばらく呼んでなかったけど、『最近良くなっている』という話を聞いた」と、今回のインターナショナルドリームカップに招集を決めた。
 
 ハンガリー戦で中村敬斗(三菱養和SCユース)と2トップを組んだ棚橋は、積極果敢な縦への仕掛けとプレスでチームを牽引した。2分にチームのファーストシュートを中村が放つと、棚橋の闘争本能にさらに火がつく。
 
 12分、中村が左サイドからドリブルでカットインを仕掛けると、「中に仕掛けて来ると思ったので、近寄らずDFが食いついてできたスペースを狙おうと思った」とプルアウェイの動きでスペースに潜り込み、そこへ中村からパスが届いた。
 
「相手の足が長いので、遠ざけるためにトラップを大きくして、GKとの間合いを作ってから、逆を狙った」と語ったように、あわてて飛び込んで来た相手DFをずらして、GKの位置を捉えると、空いていたニアサイド目掛けて、正確なシュートを蹴り込んだ。
このゴールを皮切りに、日本は19分に中村が追加点を突き刺し、23分には鮮やかな崩しからMF上月壮一郎(京都U-18)がヘッドで決めて、前半だけで3ゴールを奪い、優位に立った。
 
 
【関連記事】
巧さだけでは通用しない――久保建英という才能に“森山イズム”がさらなる磨きをかける
【U-15日本代表】17-0からでは伝わらない真実 初戦5得点の久保建英が先発の座を掴むまで
【U-16日本代表】アスリート化する世界のサッカーに追いつくために森山ジャパンが追求するものとは?
凄い年下・久保建英とU-16代表のサバイバル。FC東京U-18の1年生MF・平川怜が受ける成長への刺激
【総体PHOTO】男子出場55校の勇姿!東福岡、市立船橋、静岡学園、滝川二、青森山田など

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ