【J1採点&寸評】G大阪×浦和|遠藤、アデ、宇佐美で一撃! 浦和は痛恨の連敗

カテゴリ:Jリーグ

塚越 始(サッカーダイジェスト)

2016年06月15日

G大阪――MOMは今野。浦和のボランチ&シャドーを封じ、先制点の“起点”になる。

【警告】G大阪=なし 浦和=加賀(37分)、李(84分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】遠藤保仁(G大阪)

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【チーム採点・寸評】
G大阪 6.5
相手が重圧をかけてきた反発力を活かし、前掛かる浦和の最終ラインの背後を効率良く突いていった。アデミウソン、遠藤、宇佐美は1対1で主導権を握り、相手のミスを確実にチャンスに結び付けた。
 
浦和 5
森脇の出場停止と疲労を考慮し、前節から先発5人を入れ替える荒療法に打って出る。ところが、刺激にはなったかもしれないが、これまでとは別チームのようになってしまい組織として機能せず。大雑把なプレーが目立った。終盤、KLMが構成されて巻き返したが、ビッグチャンスをほとんど作れなかった。

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【G大阪|採点・寸評】
GK
1 東口順昭 6.5
前半はハイボールにためらった感じの場面もあったが、後半気持ちの面も修正。強気な守備で、無失点に封じた。「浦和にボールを回させていたという展開。点を取られる気がしなかった」と語り、日本代表守護神対決を制した。

DF
4 藤春廣輝 6.5
リオ五輪のオーバーエイジ招集が決定した直後とあって注目を集めた。25分に相手選手との接触プレーで膝を抑えて倒れ込み、スタジアムに緊張が走った――。しかしすぐピッチに戻り、鋭さと安定感のあるプレーを最後まで見せた。チーム自体が守備重視の展開になったため、持ち味のオーバーラップは限られた。

8 岩下敬輔 6.5
サイドから崩された場面、何くわぬ顔で平然と駒井のクロスをブロックしてピンチを防ぐ。要所で効いていた。


6 金 正也 7
前を向いた守備はほぼパーフェクト。李やズラタンに起点を作らせなった。
 
5 丹羽大輝 7
浦和対策として右SBで先発し、関根の突破を封じた。前半終了間際には攻撃参加からシュートを放ち、決定的な場面を作った。

MF
7 遠藤保仁 6.5
浦和を嘲笑うかのようなダイレクトパスで、アデミウソン―宇佐美とつないで生まれた先制弾を演出。ポストとバーを叩くシュートを放つ。相手が嫌がるポジションをとって、嫌がるプレーを続けた。そのボディブロはかなり効いた。

15 今野泰幸 7 MAN OF THE MATCH
早い時間に先制点が決まったため、G大阪ゴール前をしっかり“閉じながら”浦和が苦手とするゴリゴリした力強いプレスで、阿部と柏木、さらにシャドーを良い位置で最後までプレーさせなかった。槙野のシュートをブロックし、先制点の“起点”にもなる。「今日は勝ちにこだわった」と振り返った。
 
21 井手口陽介 6
ボールホルダーに素早くチェックし、相手がパスをつないで攻めてきた時はじっくり引いてスペースを与えず。地味だが浦和にはいなかった黒子の存在として、相手に自由を与えなかった。

13 阿部浩之 6
相手の狙いであるサイドアタックを、スピードに乗る前の段階で抑えた。
 
39 宇佐美貴史 6.5(85分OUT)
アデミウソンのクロスを押し込み、ファーストシュートで先制点を決める。その後もカウンターに持ち込んだ際に脅威を与えた。

FW
9 アデミウソン 6.5 (61分 OUT)
浦和のFWとはまさに対照的。ほとんど守備をしないが、前線で確実にボールを収めてタメを作り、破壊力のあるカウンターを実現させた。浦和のDF遠藤が弾き飛ばされるのを初めて見た。
 

交代出場
FW
29 パトリック  6(61分 IN)
ヘッドの競り合いで、徐々に槙野に負けてしまった。それでもプレッシングもリトリートもこなし、浦和の最終ラインに攻撃参加をさせなかった。守備面の献身性は、やはりアデミウソンよりも高い。
 
MF
11 倉田 秋 ―(85分IN)
試合終盤に投入されて、ボールを確実にさばきながら時間を使って、逃げ切りに貢献した。

監督
長谷川健太 6
金、丹羽、岩下のトリプルCBを並べるパワー重視のディフェンスが的中。攻撃面ではカウンター以外に見せ場は限られたが、“なにがなんでも負けない”という気持ちとスタイルを全員に浸透させ、勝点3を掴んだ。
 
 
 
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