過去最多となる16か国によって行なわれる32の特別な戦い。
サッカーファンにとって、楽しみ満載の夏がやって来る!
まず、EURO2016。厳しい予選を勝ち抜いた史上最多の24か国がフランスに集い、欧州王者の座を懸けて1か月の激闘を展開する。レベルではワールドカップを上回るといわれる、サッカーファンが胸躍らせる4年に一度のビッグイベントだ。
続いてブラジル・リオデジャネイロでは、手倉森誠監督率いる男子代表は6回連続出場を果たし、悲願のメダル獲得を目指して世界の猛者に立ち向かう。
これだけでも十分にファンは楽しめるところだが、今夏はさらに、アメリカ大陸でも熱い熱い伝統の戦いが繰り広げられる。
それが「コパアメリカ センテナリオ USA」だ。
1916年にスタートし、2年に一度、4年に一度と方式を変えながら開催されてきた南米王者決定戦。出場国数も4か国から始まり、回数を重ねるごとに増加、さらに1993年大会からは門戸を広げ、北中米、さらにはアジアからも招待国を迎えるなど、規模は大きくなる一方だ。
開催国チリが悲願の初優勝を果たした第44回大会からわずか1年しか経っていない今年、コパアメリカが行なわれるのは、創立100周年を迎えたからである。
過去最多の16か国が出場し、6月3日から26日まで、アメリカの全10会場で計32試合が行なわれる特別な舞台。技術、体力、意地、プライドの激突が、記念の大会に華を添えるのは間違いない。
6月3日(現地時間)に幕を開ける「コパアメリカ センテナリオ USA」。戦いの火蓋が切られる前に、この大会を鮮やかに彩るであろう、各国の魅力的な選手たちを紹介するとともに、さらに南米王座の行方を占っていこう。
スカパー! コパアメリカ センテナリオ USA 特設サイト
http://soccer.skyperfectv.co.jp/copaamerica
まず、EURO2016。厳しい予選を勝ち抜いた史上最多の24か国がフランスに集い、欧州王者の座を懸けて1か月の激闘を展開する。レベルではワールドカップを上回るといわれる、サッカーファンが胸躍らせる4年に一度のビッグイベントだ。
続いてブラジル・リオデジャネイロでは、手倉森誠監督率いる男子代表は6回連続出場を果たし、悲願のメダル獲得を目指して世界の猛者に立ち向かう。
これだけでも十分にファンは楽しめるところだが、今夏はさらに、アメリカ大陸でも熱い熱い伝統の戦いが繰り広げられる。
それが「コパアメリカ センテナリオ USA」だ。
1916年にスタートし、2年に一度、4年に一度と方式を変えながら開催されてきた南米王者決定戦。出場国数も4か国から始まり、回数を重ねるごとに増加、さらに1993年大会からは門戸を広げ、北中米、さらにはアジアからも招待国を迎えるなど、規模は大きくなる一方だ。
開催国チリが悲願の初優勝を果たした第44回大会からわずか1年しか経っていない今年、コパアメリカが行なわれるのは、創立100周年を迎えたからである。
過去最多の16か国が出場し、6月3日から26日まで、アメリカの全10会場で計32試合が行なわれる特別な舞台。技術、体力、意地、プライドの激突が、記念の大会に華を添えるのは間違いない。
6月3日(現地時間)に幕を開ける「コパアメリカ センテナリオ USA」。戦いの火蓋が切られる前に、この大会を鮮やかに彩るであろう、各国の魅力的な選手たちを紹介するとともに、さらに南米王座の行方を占っていこう。
スカパー! コパアメリカ センテナリオ USA 特設サイト
http://soccer.skyperfectv.co.jp/copaamerica
<アルゼンチン(リオネル・メッシ)>
多くのスタープレーヤーが参加する今大会だが、そのなかで最も注目を集めるのは、やはりリオネル・メッシだろう。
所属クラブのバルセロナでは全てのタイトルを獲り尽くし、個人でも史上最多4度のFIFAバロンドールを受賞(『フランスフットボール』誌主催のバロンドール時代を含めれば5度)。まさに現在、世界最高のフットボーラーであるのは間違いない。
アルゼンチン代表としては、U-20代表で05年にワールドユース(現U-20ワールドカップ)を制し、08年にはU-23代表として北京オリンピックで金メダルを獲得している。
しかし彼にはまだ、A代表での勲章がない。2年前のブラジル・ワールドカップでは、24年ぶりの決勝戦進出の原動力となり、大会MVPにも選出されたが、残ったのは苦い思いだけだった。
コパアメリカについても、良い思い出はまだ作れていない。07年より3つの大会に出場して、いずれも準優勝。11年は自国開催ということでさらなる期待を集めたが、準々決勝でPK戦の末にウルグアイの軍門に降った。
昨年の大会もチリとの決勝でPK戦に突入し、メッシは一番手で決めたものの、後続2人がいずれも外し、結果的に開催国の優勝をより引き立たせる役を担う羽目となってしまった。
代表では批判を受けることも多く、そのことに苛立ち、悩むこともあるが、幼い頃から離れた母国への思いは強く、その代表チームでタイトルを獲得することへの拘りは、実は誰よりも強い。
今回、アルゼンチンは、ほぼベストの布陣を揃えてきた。とりわけ前線には、リーガ・エスパニョーラで25得点のメッシの他、プレミアリーグで24ゴールを挙げたセルヒオ・アグエロ(マンチェスター・シティ)、さらにセリエAで2位を大きく引き離す36得点のゴンサロ・イグアイン(ナポリ)がいる。
さらには、幻想的なテクニックで魅せるアタッカー、アンヘル・ディ・マリア(パリ・サンジェルマン)も名を連ねるなど、その陣容は非常に豪華だ。
しかし、メッシがいてこそ、現在のアルゼンチンは高度に機能できる。それは、現在進行中のロシア・ワールドカップ予選を見ても明らかである。メッシを活かし、メッシが周囲を活かす関係性が出来上がれば、このアルゼンチンを止められるチームはいないだろう。
もちろん、どんな試合でも必ずピンチは訪れるものであり、これを凌げるだけの守備が必要だ。最終ラインではマンチェスター・シティのCBニコラス・オタメンディ、そして中盤ではハビエル・マスチェラーノ(バルセロナではCB)らの存在が、ここでは鍵を握るだろう。
アルゼンチンの攻守が噛み合った上で、メッシが念願のタイトルを手にすることができるか――。これが今大会の最大の興味ともいえる。
多くのスタープレーヤーが参加する今大会だが、そのなかで最も注目を集めるのは、やはりリオネル・メッシだろう。
所属クラブのバルセロナでは全てのタイトルを獲り尽くし、個人でも史上最多4度のFIFAバロンドールを受賞(『フランスフットボール』誌主催のバロンドール時代を含めれば5度)。まさに現在、世界最高のフットボーラーであるのは間違いない。
アルゼンチン代表としては、U-20代表で05年にワールドユース(現U-20ワールドカップ)を制し、08年にはU-23代表として北京オリンピックで金メダルを獲得している。
しかし彼にはまだ、A代表での勲章がない。2年前のブラジル・ワールドカップでは、24年ぶりの決勝戦進出の原動力となり、大会MVPにも選出されたが、残ったのは苦い思いだけだった。
コパアメリカについても、良い思い出はまだ作れていない。07年より3つの大会に出場して、いずれも準優勝。11年は自国開催ということでさらなる期待を集めたが、準々決勝でPK戦の末にウルグアイの軍門に降った。
昨年の大会もチリとの決勝でPK戦に突入し、メッシは一番手で決めたものの、後続2人がいずれも外し、結果的に開催国の優勝をより引き立たせる役を担う羽目となってしまった。
代表では批判を受けることも多く、そのことに苛立ち、悩むこともあるが、幼い頃から離れた母国への思いは強く、その代表チームでタイトルを獲得することへの拘りは、実は誰よりも強い。
今回、アルゼンチンは、ほぼベストの布陣を揃えてきた。とりわけ前線には、リーガ・エスパニョーラで25得点のメッシの他、プレミアリーグで24ゴールを挙げたセルヒオ・アグエロ(マンチェスター・シティ)、さらにセリエAで2位を大きく引き離す36得点のゴンサロ・イグアイン(ナポリ)がいる。
さらには、幻想的なテクニックで魅せるアタッカー、アンヘル・ディ・マリア(パリ・サンジェルマン)も名を連ねるなど、その陣容は非常に豪華だ。
しかし、メッシがいてこそ、現在のアルゼンチンは高度に機能できる。それは、現在進行中のロシア・ワールドカップ予選を見ても明らかである。メッシを活かし、メッシが周囲を活かす関係性が出来上がれば、このアルゼンチンを止められるチームはいないだろう。
もちろん、どんな試合でも必ずピンチは訪れるものであり、これを凌げるだけの守備が必要だ。最終ラインではマンチェスター・シティのCBニコラス・オタメンディ、そして中盤ではハビエル・マスチェラーノ(バルセロナではCB)らの存在が、ここでは鍵を握るだろう。
アルゼンチンの攻守が噛み合った上で、メッシが念願のタイトルを手にすることができるか――。これが今大会の最大の興味ともいえる。