【J1採点&寸評】川崎×磐田|エウシーニョはモンスター級。注目の小林祐希は空回り

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェスト編集部

2016年05月29日

激しいアップダウンを繰り返し、決勝点を誘発したエウシーニョのダイナモぶりを評価。

【警告】川崎=エドゥアルド(13分) 磐田=小林(30分)、八田(42分)、藤田(52分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】エウシーニョ(川崎)

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【チーム採点・寸評】
川崎 6.5
当初は4-2-3-1でスタートするも、15分過ぎから中村をボランチに下げ、森谷を右MFに回す4-4-2に変更。38分には森谷に代えて大塚を投入し、早々に二度目のテコ入れを図った。ほぼ一方的に押し込む形となり、最後の最後にゴールをこじ開けた。
 
磐田 5
ジェイの復帰によりベストメンバーで挑み、しっかり守りながらカウンターを狙う戦術を徹底。攻撃力に勝る川崎を苦しめていたのは事実だが、決定機ゼロ、オウンゴール献上では敗戦もやむなし。如何せん、攻撃陣が機能しなかった。
 
【川崎|採点・寸評】
GK
1 チョン・ソンリョン 6
前半は飛び出してボールをキャッチした場面以外、これと言ってピンチは訪れず。後半は小林の強烈なミドルを止めるなど仕事が増加。最後まで一定の安定感を保ち続けた。
 
DF
18 エウシーニョ 6.5
タイミングの良い飛び出しで小川の裏を突くも、その後のパスが精度を欠いて好機につながらず。終盤まで体力が衰えない姿は、まさに「スタミナ・モンスター」。88分には相手エリア内まで侵入し、オウンゴールを誘発した。
 
5 谷口彰悟 6
43分、中村のFKに飛び込んで頭で合わせるも枠を捉え切れず。後半にもヘディングでシュートを狙うなど、この日は工芸面で存在感を発揮。守備では的確なカバーリングを見せた。
 
23 エドゥアルド 6
序盤、小林に突破されるも、エリア内での巧みなボール奪取で難を逃れた。13分に警告を受けたが、その後もアグレッシブな姿勢は変わらず。1対1の守備で強さを発揮した。
 
20 車屋紳太郎 6
開始早々、縦へのスピードを駆使して藤田を翻弄。前半は仕掛けが徐々に減ったが、後半に入ると再びギアを入れ直し、サイドで存在感を放つ。相手右SB・小川の体力を削った。
 
MF
14 中村憲剛 6
開始時はトップ下も、15分過ぎからボランチに回ってパスを捌く。序盤は簡単にボールを奪われるシーンもあったが、その後はさすがの安定感。機を見た上がりで崩しに加わり、中央突破を援護した。
 
21 エドゥアルド・ネット 6.5
開始7分、大久保に鋭いスルーパスを供給して決定機を演出。縦パスの意識が強く、相手の嫌なところを狙い続けた。周囲との呼吸が合ってきた感もあり、左足の技術も活き始めた。
 
19 森谷賢太郎 5.5(38分OUT)
E・ネットと2ボランチを組むも、思うように縦パスを入れられず。15分過ぎのシステム変更に伴い右MFに回るも、ここでも効果的な絡みは見られず38分に大塚と交代した。
 
2 登里享平 5.5(84分OUT)
中村らの動きに合わせて相手の間でボールを受けるも、周囲との連係はいまひとつ。後半は敵陣に迫るプレーが増え、中央で起点として絡んだが、ドリブル突破はやや少なかった。
 
11 小林 悠 6
前半に右MF→FW→右MFとポジションを変え、裏を老獪に狙い続けた。後半、中村とのワンツーで抜け出した局面は狙いどおりも最後で合わず。決勝点の場面ではゴール前に飛び込み、間接的に得点に絡んだ。
 
FW
13 大久保嘉人 5.5
開始早々にフリーで抜け出すもGKに阻まれてゴールならず。後半にはCKの流れから好機を迎えたが、これは枠に飛ばず。「今日はダメだった」と反省を口にしたが、決勝点の場面では絶妙なタメで得点の流れを生んだ。
 
交代出場 
FW
27 大塚翔平 6.5(38分IN)(90+4分OUT)
2トップの一角に入り、前線で動き回ってボールを引き出す。思うようにシュートは打てなかったが、流れのなかで小林とポジションを入れ替えながら、攻撃を活性化した。
 
MF
22 中野嘉大 6(84分IN)
投入早々にパスミスし、相手の鋭いカウンターを浴びた。しかし、挽回するかのごとく果敢にドリブルで仕掛けると、88分には右サイドにパスを展開して決勝点の起点になった。
 
DF
17 武岡優斗 ―(90+4分IN)
1点リードで迎えた終盤に投入されるも、ボールに絡むことはなく試合終了。結果的に時間を稼ぐ形となり、チームの勝利に貢献した。
 
監督
風間八宏 7
15分頃にシステム変更を決断し、さらに38分に交代カードを切るなど常に先手を打ち続けた。さらに勝負どころで中野を投入すると、その中野が起点となって決勝弾。ゴールを狙いに行く積極的な姿勢が最後に実った。
 

開始早々、E・ネットのスルーパスに抜け出した大久保(左)は、GKとの1対1を迎えるも決め切れず。後半にもCKの流れから好機を逃した。写真:サッカーダイジェスト写真部

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攻め続けた川崎は88分、途中出場の中野が起点となり、大久保を経由してエウシーニョが中央へラストパス。小林が飛び込むなか、小川のオウンゴールが生まれた。 写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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