【J1採点&寸評】「ポゼッションの仙台」へ試金石になる1勝。湘南は息を吹き返したが

カテゴリ:Jリーグ

塚越 始(サッカーダイジェスト)

2016年05月22日

村山が痺れるセーブ、坪井が渾身のクリアで流れを引き寄せて――。

【警告】なし
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】奥埜博亮(仙台)

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【チーム採点・寸評】
湘南 5
曹監督が考え抜いて組んだ今季初のスタメンの布陣は、結局、連動性を欠いて機能せず。「矢の先端部分」にあたる1トップ・2シャドーの3人が、相手ゴールに向かっていたようには見えず、狙いも動きもバラバラだった。
 
後半、菊池と三竿を普段のポジションに戻すとリズムを掴んだものの、結局、ふたりの守備の脆さを突かれ決勝点を献上。再び湘南エクスプレスはトンネルに入ったのか――手痛い1敗だ。
 
仙台 7
前半はあらゆる面で湘南を上回ったもののゴールを奪えず。嫌な雰囲気が漂う後半立ち上がり、案の定、劣勢を強いられる。だがそこを乗り越え、途中出場の奥埜が渾身のゴール。
 
渡邉監督は「堅守だけでは、近い将来にチャンピオンに辿り着けない。それを覆すために、ボールを保持する時間を少しでも長くしようと取り組んでいる。ポゼッション率の高さが勝利につながらないのは重々承知だが、チームが大きなチャレンジをするためには、そこにトライしなければいけない」と語り、この1勝に確かな手応えを掴んでいた。


【湘南|採点・寸評】
GK
1 村山智彦 6
40分のピンチでは右手を伸ばして辛うじてセーブ。59分のR・ロペスの決定的なシュートを痺れるビッグセーブでしのぐ。奥埜のショットも止めていればヒーローだったが、そこまでの活躍をひとりに求めるのは酷だったか……。
 
DF
36 岡本拓也 5(HT OUT)
3日前のナビスコカップ・鹿島戦での活躍が評価されてリーグ5試合ぶりの先発。ファイターらしい気持ちのこもった守備を見せた。一方で、パスの出しどころなど、もう少しディテールにこだわりたい。
  
20 坪井慶介 6
自由に動き回るR・ロペスを捕まえ切れなかった。一方、劣勢を強いられる展開のなか、40分の絶体絶命のピンチに身を挺してボレーで渾身のクリア! 闘う姿勢を示して、チームの士気を高めた。
 
30 島村 毅 6
前半は攻撃に加われず、低いポジションでのプレーが続いて左サイドの停滞を招いた。しかし右ストッパーに入った後半、バランスが修正されるとプレーのリズムを掴み、決定的なヘディングシュートを2本放った。前半と後半、差し引きゼロで及第点に。
 

岡本の闘志溢れるプレーは魅力的だ。それだけにプレーの細部に、もう少しこだわりたい。写真:SOCCER DIGEST

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