G大阪を相手にJデビュー組が躍動! 5大会ぶりのU-20W杯出場の鍵を握る“経験値”

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2016年04月13日

エースの小川航基が存在感を発揮。2ゴールで勝利に導く。

G大阪戦で2ゴールを挙げた小川。いまだJ1でのデビューは果たせていないが、この世代のトップクラスの実力を見せつけた。写真:安藤隆人

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 2017年に韓国で開催されるU-20ワールドカップの出場権が懸かったU-19アジア選手権(@バーレーン)を控えるU-19日本代表は、4月11日から13日までの3日間、大阪で合宿を行ない、最終日には若手主体のG大阪と45分×2本のトレーニングマッチを行なった。
 
 ここで存在感を示したのが、昨年の1次予選参加メンバーと、今年に入ってから招集された新戦力だった。1本目、G大阪は若手に加え、MF二川、DF岩下、GK藤ヶ谷といったベテラン選手を起用。その相手にアタッカー陣が大きく躍動した。
 
 エースストライカー・小川航基と2トップを組んだ森晃太、左MFに入った遠藤渓太、そして長らくメンバーから漏れていた右MFの三好康児の4人が、積極的なプレーで攻撃を牽引。神谷優太と市丸瑞希のダブルボランチも、正確なパスで4人をコントロールし、攻撃を活性化させていた。
 
 前半、彼らが織りなす攻撃でG大阪を押し込み、17分には遠藤のドリブルからのミドルシュートを、GK藤ヶ谷が弾く。そのこぼれを小川が詰めて先制点を挙げると、27分には三好がカットインから左足ミドルを放つ。これはGK藤ヶ谷のファインセーブに阻まれるが、34分には左サイドを突破した遠藤のマイナスの折り返しを、小川が冷静に決めて追加点を挙げた。
 
 38分には右サイドで森がボールキープから、中央の小川へパス。小川のポストを受けた三好が強烈なミドルを放つが、これはゴールポストに直撃。積極的な攻撃で45分間を戦い抜いた。
 
 CB冨安健洋以外、総入れ替えとなった後半は、思うように攻撃の形を作れず、ミスからカウンターを受けることもあったが、冨安と森下怜哉のCBコンビを中心にゴールを許さず、2-0の完封勝利を飾った。
 
 攻撃の形がはまっての2ゴールと、久しくなかった完封。これには「1次予選から失点がずっと続いていて、1試合を通じて無失点で切り抜けたのは評価できます。もう一度共有の部分のトレーニングができて、新しいメンバーも含めて、新しい発見もできた有意義なキャンプで終われた」と、内山篤監督も及第点を与えた。
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