「自分が理想とするプレーに近づけるように、毎日全力でやるしかない」
中島翔哉は改めて言うまでもなく、リオ五輪の出場権を獲得した“手倉森ジャパン”の中心選手だ。しかし、所属のFC東京では今季、J3のU-23チームが主戦場という苦しい日々が続いている。現在U-23日本代表のレギュラークラスで、トップチームでベンチ入りさえできていないのは中島ただひとり。しかも、FC東京U-23では2種登録のユース選手も多く、普段の練習で絡まないため、思うようにボールを引き出せず、4試合を消化して依然ノーゴールである。
【U23日本代表PHOTO】トレーニングキャンプ@静岡
五輪イヤー、なおかつ本大会まで4か月を切り、トップチームで試合に出られないことに焦りがないかと言えば、決してそうではないだろう。エースナンバー10の状態は、手倉森ジャパンにとっても五輪の成否の鍵を握る重要なファクターである。しかし、中島はそういった想いは胸にしまい、今置かれている環境で自分ができることだけに集中している。
「もちろん(J1で試合に)出たほうが良いと思う。でも、J3でもできることはあるし、自分が理想とするプレーに近づけるように、毎日全力でやるしかない。たとえどのカテゴリーだろうと関係ないというか、どこでプレーしていても一番違いが出せる選手にならないといけない」
もちろん結果は大事だが、中島のなかでは「サッカーを楽しむ」ほうがプライオリティは高い。今年3月の『サッカーダイジェストWEB』のインタビューで、次のように信念を語っている。
「自分にとってはまずはサッカーを楽しむことが一番。パフォーマンスはそこから上がってくると思うから、楽しまないと意味がない。チーム全体で良いプレーができれば、結果につながると信じてこれまでやってきた」
そのスタンスは、今回の静岡合宿でも崩すつもりはない。中島にとっては、同じFC東京の橋本拳人や小川諒也の存在も、「楽しむ」うえでは追い風になるはずだ。
「(橋本)拳人はボールを奪えるし、諒也のことも知っているので、僕としてはプレーしやすい。清水戦のテーマ? まずはサッカーを楽しむことが第一。そのうえで、代表なので絶対に負けちゃいけない。練習試合でいろんなメンバーが出るだろうけど、良いパフォーマンスをして勝つことが大事だと思う」
合宿2日目のミニゲームを見る限り、清水戦ではおそらく4-2-3-1のトップ下、ないしは4-4-2の左サイドハーフでプレーするだろう。いかにサッカーを楽しみながら、ゴールやアシスト、そしてチームの勝利を追い求められるか。ここで流れを変え、8月のリオ五輪に向けてギアを上げていきたいところだ。
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)
【U23日本代表PHOTO】トレーニングキャンプ@静岡
五輪イヤー、なおかつ本大会まで4か月を切り、トップチームで試合に出られないことに焦りがないかと言えば、決してそうではないだろう。エースナンバー10の状態は、手倉森ジャパンにとっても五輪の成否の鍵を握る重要なファクターである。しかし、中島はそういった想いは胸にしまい、今置かれている環境で自分ができることだけに集中している。
「もちろん(J1で試合に)出たほうが良いと思う。でも、J3でもできることはあるし、自分が理想とするプレーに近づけるように、毎日全力でやるしかない。たとえどのカテゴリーだろうと関係ないというか、どこでプレーしていても一番違いが出せる選手にならないといけない」
もちろん結果は大事だが、中島のなかでは「サッカーを楽しむ」ほうがプライオリティは高い。今年3月の『サッカーダイジェストWEB』のインタビューで、次のように信念を語っている。
「自分にとってはまずはサッカーを楽しむことが一番。パフォーマンスはそこから上がってくると思うから、楽しまないと意味がない。チーム全体で良いプレーができれば、結果につながると信じてこれまでやってきた」
そのスタンスは、今回の静岡合宿でも崩すつもりはない。中島にとっては、同じFC東京の橋本拳人や小川諒也の存在も、「楽しむ」うえでは追い風になるはずだ。
「(橋本)拳人はボールを奪えるし、諒也のことも知っているので、僕としてはプレーしやすい。清水戦のテーマ? まずはサッカーを楽しむことが第一。そのうえで、代表なので絶対に負けちゃいけない。練習試合でいろんなメンバーが出るだろうけど、良いパフォーマンスをして勝つことが大事だと思う」
合宿2日目のミニゲームを見る限り、清水戦ではおそらく4-2-3-1のトップ下、ないしは4-4-2の左サイドハーフでプレーするだろう。いかにサッカーを楽しみながら、ゴールやアシスト、そしてチームの勝利を追い求められるか。ここで流れを変え、8月のリオ五輪に向けてギアを上げていきたいところだ。
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)