人に付くマンマークから、陣形を整え再度プレスを掛ける戦い方にシフトしたが。
3節を終えた時点で6得点・9失点。リーグ3位タイの6得点は明るい材料だが、問題はリーグワーストの9失点だ。吉田達磨新監督のもとスタートを切った新潟に、いったいなにが起こっているのか。
開幕の湘南戦は終了間際にPKで1失点したものの2-1で勝利した。しかし続く神戸戦は判断ミス、セットプレー、カウンターから次々ゴールを奪われ6失点。さらに前節・横浜戦も判断ミス、セットプレーで2失点して連敗した新潟は、現在14位に沈んでいる。浮上のためには守備の改善が急務だ。
年間15位と低迷した昨季も、失点は大きな課題だった。58失点は65失点の清水に次ぐリーグで2番目の多さ。オフにはCBの大井健太郎が磐田に移籍し、守備の再構築は今シーズンの最重要なテーマであるはずだ。
1月8日の就任会見において、吉田監督ははっきりと方向性を打ち出している。
「みんなでゴールの前にいれば失点は簡単に減ると思います。ただ、攻めなければいけない。攻める意志をチームには求めたいと思っています」
そのために新指揮官は、新潟の大きな武器であるハイプレスの継続と改善を進めている。1か月におよぶキャンプの早い段階で確認されたのが、前から守備をはめてグループでボールを奪い切るプレスである。スイッチの入れ方、それによって陣形に穴を作らない連動の刷り込み作業が根気強く行なわれた。
吉田監督が新たに手を加えたのは、プレスがはがされた時の対応である。柳下正明前監督は、人に付いていくマンマークの姿勢を強く求めた。吉田監督は素早く陣形を整え、そこから再度プレスを掛ける戦いを目指す。
開幕から3試合連続でCBとして先発する大卒ルーキーの早川史哉は、チームが取り組む守備のメリットについて次のように説明する。
「中盤と最終ラインをオーガナイズすることで、相手はスペースを見つけづらくなる。相手のボール回しがずれたところでプレスに行けば、相手にとっては嫌な状況でボールを失わせることができるし、こちらは良いポジションから攻撃を始められる。新潟の良さである前への強さを引き出す上で有効な守備。一人ひとりの戻るべき場所がはっきりしているから、攻めているときもリスク管理がしやすいんです」
3節、横浜戦では失点につながる手痛い判断ミスをしてしまった早川だが、身長170センチながら怪我人続出のCBに抜てきされているのは戦術理解の深さがあるからだ。
人に付いていくあまり、守備のバランスを崩すこともあった昨季から、今季の新潟はどう違いを見せていこうとしているのか。早川の言葉に、その手がかりを得ることができるだろう。
開幕の湘南戦は終了間際にPKで1失点したものの2-1で勝利した。しかし続く神戸戦は判断ミス、セットプレー、カウンターから次々ゴールを奪われ6失点。さらに前節・横浜戦も判断ミス、セットプレーで2失点して連敗した新潟は、現在14位に沈んでいる。浮上のためには守備の改善が急務だ。
年間15位と低迷した昨季も、失点は大きな課題だった。58失点は65失点の清水に次ぐリーグで2番目の多さ。オフにはCBの大井健太郎が磐田に移籍し、守備の再構築は今シーズンの最重要なテーマであるはずだ。
1月8日の就任会見において、吉田監督ははっきりと方向性を打ち出している。
「みんなでゴールの前にいれば失点は簡単に減ると思います。ただ、攻めなければいけない。攻める意志をチームには求めたいと思っています」
そのために新指揮官は、新潟の大きな武器であるハイプレスの継続と改善を進めている。1か月におよぶキャンプの早い段階で確認されたのが、前から守備をはめてグループでボールを奪い切るプレスである。スイッチの入れ方、それによって陣形に穴を作らない連動の刷り込み作業が根気強く行なわれた。
吉田監督が新たに手を加えたのは、プレスがはがされた時の対応である。柳下正明前監督は、人に付いていくマンマークの姿勢を強く求めた。吉田監督は素早く陣形を整え、そこから再度プレスを掛ける戦いを目指す。
開幕から3試合連続でCBとして先発する大卒ルーキーの早川史哉は、チームが取り組む守備のメリットについて次のように説明する。
「中盤と最終ラインをオーガナイズすることで、相手はスペースを見つけづらくなる。相手のボール回しがずれたところでプレスに行けば、相手にとっては嫌な状況でボールを失わせることができるし、こちらは良いポジションから攻撃を始められる。新潟の良さである前への強さを引き出す上で有効な守備。一人ひとりの戻るべき場所がはっきりしているから、攻めているときもリスク管理がしやすいんです」
3節、横浜戦では失点につながる手痛い判断ミスをしてしまった早川だが、身長170センチながら怪我人続出のCBに抜てきされているのは戦術理解の深さがあるからだ。
人に付いていくあまり、守備のバランスを崩すこともあった昨季から、今季の新潟はどう違いを見せていこうとしているのか。早川の言葉に、その手がかりを得ることができるだろう。