【リオ五輪予選】“結果”を残した南野拓実。次は“重みの違う”ゴールを目指す

カテゴリ:日本代表

本田健介(サッカーダイジェスト)

2016年01月21日

サウジ戦のアシストに好感触。「良いイメージはできている」。

サウジアラビア戦では1アシスト。次はゴールで勝利に貢献するつもりだ。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

 1月20日、グループリーグ最終戦のサウジアラビア戦に先発した南野は、後半開始早々に鋭いドリブルで右サイドを突破し、丁寧なラストパスで井手口のゴールをアシストした。初戦の北朝鮮戦では先発するも62分で交代となり、第2戦のタイ戦は78分から登場したがさしたるインパクトは残せなかった。
 
 なかなか波に乗り切れなかった男はサウジアラビア戦後、「なにか結果がほしかったので、アシストをできたのは個人的に良かった」と、安堵の表情を浮かべた。
 
 一夜明け、リカバリーを兼ねた練習後には、決勝トーナメント初戦(準々決勝)のイラン戦に向け「昨日の試合はチャンスもあったし、点を取れそうな雰囲気があった。良いイメージは自分のなかでできているので、それを決勝トーナメントで出せれば良い」と自信を覗かせた。
 
 そして、負ければ終わりの決勝トーナメントの戦いについては「メンタル的に全然違う状況になると思うが、いつも通りやれれば結果はついてくるはず。個人的にというよりはチームとして良い距離感で、昨日みたいにボールをつなぐことができたらチャンスは来ると思う。あとは守備のところでしっかり個の対応を意識したい」と話した。
 
 五輪に出場できるのは、わずか3か国。日本は次戦の準々決勝に勝ち、準決勝もしくは3位決定戦で勝利を得なければいけない。過酷な戦いのなかで南野はやはりアシストだけでなく、ゴールもほしいと言う。
 
「決勝トーナメントになったら1点の重みが変わってくる。そのなかでゴールを奪えれば自分にとっては凄くプラスになる」
 
 調子は「良くなってきている」と認める。グループリーグ3連勝とチームが勢いに乗るなか、海外組として周囲に影響を与える南野がゴールを挙げれば、日本はさらに流れに乗れるはずだ。
 
 サウジアラビア戦で、すでに布石は打った。あとは訪れるであろうチャンスを冷静に決め、歓喜の瞬間を迎えるだけだ。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
 
【関連記事】
【内田篤人|独占インタビュー】多岐に渡る話題に触れてくれた復帰前の告白。「日本人で一番マークしにくいFWは…」「真司が少し心配かな」
【岩本輝雄のオタクも納得!】3連勝は素晴らしい結果だけど、中島や南野を“孤立”させていては未来がない
【リオ五輪予選】有言実行のゴールを奪った井手口陽介。G大阪ユース育ちの逸材が見せた輝き
【リオ五輪予選】サウジアラビア戦・エリア別検証|大島、井手口の個人の力が光るも「4-3-3」が機能したとは言い難い
【2016年新体制まとめ】J1・J2全40クラブの新体制会見をチェック!

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ