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【FC東京】GK権田が本田保有のSVホルンへ期限付き移籍。1年前には想像もできなかった“サプライズ”はなぜ起きたのか

カテゴリ:Jリーグ

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2016年01月09日

異変を感じたのは、7月29日。第2ステージ5節の仙台戦後だった。

2015シーズン前に熱い想いを語ってくれた権田。まさかその1年後に海外移籍を決断するとは思わなかった。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

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 2015シーズンのリーグ開幕前(2月)に本人に話を聞いた時は、その約1年後にまさか海外移籍を決意するなど思いもしなかった。

 背番号を「20」から「1」に変更した2015シーズンに向け、権田修一は闘志を燃やしていた。

「堀池(洋光)さん、土肥(洋一)さん、塩田(仁史)さんと、自分が影響を受けてきた3人が付けてきた番号なので、責任は重い。この番号を汚しちゃいけないし、下手なプレーはできません」

 その言葉どおり、権田はシーズン前半から素晴らしいプレーを連発する。第1ステージ3節の神戸戦に続き、同10節の仙台戦でもPKをストップ。ナンバー「1」に相応しい活躍で堅守を築き、また日本代表を指揮するヴァイッド・ハリルホジッチ監督の下では、この指揮官の初陣になった3月27日のチュニジアとの親善試合でスタメンに抜擢された。

 川島永嗣がスタンダール・リエージュ(ベルギー)でサブに甘んじていた当時、権田には日本代表の正GKという目標がくっきりと見えていたはずだ。

 しかし──。記者が異変を感じたのは、7月29日。J1の第2ステージ5節の仙台戦後だった。権田が、ミックスゾーンに姿を現わさなかったのだ。

 たしかこの日は、8月1日から中国で開催される東アジアカップを戦うために代表チームに合流する日だった。同じく代表に招集されていた森重真人、太田宏介、米本拓司がミックスゾーンから去っても、権田の姿はなかった。
 
 ただならぬ空気を感じ取って、スタッフのひとりに「権田選手はミックスゾーンに来ないのですか」と尋ねても曖昧な回答で切り返され、その場では正確な状況を把握できなかった。仕方なく会場を後にすると、翌日の7月30日、日本サッカー協会から次のような知らせが届く。

「GK権田修一選手(FC東京)がコンディション不良のため東アジアカップ不参加」

 そして8月5日には、チームドクターの診察を受けた権田がオーバートレーニング症候群と診断されたとFC東京から発表された。オーバートレーニング症候群とは、スポーツなどで生じた生理的な疲労が十分に回復しないまま積み重なって引き起こされる慢性疲労状態をいう。

 「『ストイック』ってなんですかね? 記者さんたちにそう言われることが多いのですが、自分では当たり前のことをしているだけです。別に自分がストイックだとは思っていません」と話していた権田が、オーバートレーニング症候群になってしまうとは……。正直、記者は驚きを隠せなかった。

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