チャンピオンシップ決勝第２戦の広島対G大阪は12月５日、エディオンスタジアム広島で行なわれた。点の取り合いとなった白熱のゲームは、広島が３-２で勝利を収めた。
 
【CS決勝・第２戦マッチレポート】広島 １-１ G大阪
 
【CS決勝 第２戦 PHOTOハイライト】G大阪 １-１ 広島
 
　ここでは、積極的な攻め上がりと堅実な守備で、攻守にわたり広島の優勝に貢献した塩谷司のコメントをお届けする。
 
塩谷　司（広島／DF）
 
――浅野選手のゴールが決まった瞬間は？
 
「正直、あれが入った瞬間に優勝したと思いましたね。あの時間帯に点が入るイメージはなかったですし」
 
――決勝戦を振り返って。
 
「非常に難しい試合でしたね。メンタル的にも。こっちは勝点で１位になって、ステージ優勝して臨んでいる。それで負けたら、これまで積み上げてきた勝点はどうなるんだっていう想いもあったりするなかで、本当に難しい２試合でしたけど、すごく良い経験ができた２試合でもあったと思います」
 
――今日の試合は、今季を象徴する試合だったと思うが。
 
「本当にそうですね。我慢するところは我慢して、という感じで。千葉ちゃんは『今日はサッカーしてないよ』って言ってたんですが、本当にそのとおりだなと。こういう試合を引き分けや勝ちに持って行けたのが今年の広島だったと思うし、このチャンピオンシップという舞台でも同じように粘り強い戦いができたのは本当に大きい。今年やって来たことが間違いではなかったと思います」
 
――今日の試合は守備陣にとっては厳しい展開だったと思います。
 
「ホンマにしんどかったですね。何回も心が折れそうになったし。千葉ちゃんも『笑ってやろうぜ』って言ってヘラヘラ笑いながらやってたけど、それが彼の良さでもあると思うし、千葉ちゃんだけじゃなくてアオくん（青山）とかカズさん（森崎和）が周りに気を遣いながら声を掛けてプレーしていて。本当にチームとしてまとまっていたし、今年の良い部分が出た試合だったと思います」
 
――守備の集中力が高い時は本当に失点しないですね。
 
「ここを集中してやろうぜっていう声が掛かった時は絶対にやられないし、それはうちの強み。高い集中力を持ってやれば絶対にやられない。今年一年間やってきたなかで、得られたものだと思いますね」
 
――３回の優勝でそれぞれ感じ方は違うと思いますが、今回の優勝はどうですか？
 
「僕は今回の優勝が一番嬉しいんです。僕自身は怪我もあって、途中離脱した時期もありましたけど、チーム全体で勝点を積み上げてきたという感じがすごくあって、初優勝の時と連覇の時はある程度メンバーを固定して戦ったんですが、今回の優勝は怪我人もたくさん出たなか、代わって出た選手も活躍して優勝まで辿り着いた。本当にチームとして良い状態で競争して勝ち取れた優勝だったと思う。今年の強さの要因は、そこにあるんじゃないかなと思います」
 
――クラブワールドカップにはどんな想いで臨みたいですか？
 
「本当に強いチームと戦うのは楽しみですし、しっかり勝ち上がって南米王者と試合ができるように、初戦からしっかり準備していきたいです」
 
――誕生日にタイトルを獲れましたね。
 
「日程を見た時に、決勝が（自分の誕生日の）12月５日にあるのは分かっていて、ホームで勝てたらいいなとは思っていたんですけど、実際にそうなって良かったです。本当に強い思い入れがあって、こんな日にこんな良い試合ができて、最高の一日にしたいと思っていましたから。でもこれで点が取れていたらもっと良かったんですけど、そこらへんは、まだ持ってないですよね（笑）」