【J1採点&寸評】浦和×甲府|拙攻を繰り返した浦和が、ホームで勝ち切れず

カテゴリ:Jリーグ

轡田哲朗

2015年07月30日

押し込みながら、浦和のゴールはPKによる1点のみに…。

【警告】浦和=武藤(77分) 甲府=阿部翔(36分)、橋爪(73分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】河田晃平(甲府)

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【試合内容】
 ボールを圧倒的に保持する浦和に対し、甲府は自陣に引いて待ち受ける展開。それでも浦和が甲府の守備ブロックを切り崩してチャンスを量産し、38分に攻撃参加したDF岡本が倒されて得たPKを阿部が決めて先制する。

 後半も完全な浦和ペースだったが、65分に興梠のシュートを河田がビッグセーブで防いだところからのカウンターで、甲府が伊東のドリブルシュートで同点ゴール。シュート17本を放った浦和が白星を逃した形での、1-1の引き分けになった。

【J1 PHOTOハイライト】浦和 × 甲府

【J1 PHOTOハイライト】2ndステージ・5節

【チーム採点・寸評】
浦和 5
自陣に11人が引くような甲府の守備に対しても、メリハリの利いた攻撃でチャンスを量産した。しかし、この1本のパスが通れば、シュートが決まればというシーンを逃し続けた結果として、勝点3を逃してしまった。

甲府 5.5
結果を見れば狙いどおりのゲームだが、甲府の力で引き寄せたというよりも浦和の決定力不足に救われた形。むしろ、0-2で敗戦した第1ステージでの対戦時よりも守備は切り崩された。狙いとした攻撃の形もほぼ出せなかった。

【浦和|採点・寸評】 
GK 
1 西川周作 6
失点シーンは伊東のシュートが素晴らしいコースを突いた。試合終了間際の阿部拓のシュートを止めなければ、勝点1すら失うところだった。

DF 
36 岡本拓也 5.5
出場停止の森脇に代わってスタメン。ゲームの流れに乗ってからは積極的に攻撃参加して先制PKを奪取。失点時は伊東に振り切られた。競り合った際に右肩を負傷。「あれがなければ押さえられた」と悔やんだだけに痛恨だった。

4 那須大亮 6
甲府の狙いであったバレーへのロングボールを封殺し、なにもさせなかった。一方で、サイドチェンジのロングキックにはやや正確性を欠いた。

5 槙野智章 6
タイミングを見極めた攻撃参加でアクセントに。終盤は決勝点を狙い、前線でプレーした。終了間際のボレーが決まっていればヒーローだったが……。

MF
24 関根貴大 5.5
攻撃面で存在感を放ち、56分には得意のカットインから強烈な左足ミドルも、GK河田に弾かれた。時間の経過とともに、ややプレーが強引なものになった。

8 柏木陽介 6.5
中盤と最終ラインを行き来しながら長短のパスを織り交ぜて攻撃の起点になり、前線へ飛び出すタイミングも良かった。左内転筋の状態が悪く、73分に交代。

22 阿部勇樹 6
先制のPKを落ち着いて蹴りこむ。冷静なポジショニングで周囲の味方を活かした。岡本の交代後は右ストッパーに。

3  宇賀神友弥 5.5
守備への切り替えの早さや周囲との連動は良かったが、個人で存在感を放つシーンはあまり作れなかった。

31 高木俊幸 5.5
チームの中で連動するプレーは確実に向上したが、16分の左足ミドルはクロスバーを直撃。浦和での初ゴールが遠い。キッカーを務めただけに、12本あったCKを得点に結び付けたかった。

19 武藤雄樹 6
甲府の最終ラインの前でボールを引き出すプレーは秀逸。65分には興梠のビッグチャンスを演出した。一方的に攻めた試合終盤は初めてボランチに入ったが、ソツなくプレーした。

FW
30 興梠慎三 5
引いた相手にもボールを受けて存在感を放ったのはさすが。しかし、65分の1対1を決められなかったのはあまりにも痛恨。2-0の勝点3か1-1の勝点1かの分岐点だった。

交代出場 
MF
16  青木拓矢 5.5
岡本の負傷により交代でボランチへ。勝点3を狙いに行くなかで、もう少し後方からチームに勢いを与えたかった。

FW 
21 ズラタン 5
勝ち越しゴールを狙うなかで最前線に入ったが、シュートはゼロ。決定的な場面に絡むことができなかった。

FW
 梅崎 司 5.5
興梠との交代でシャドーへ。短い時間でも攻撃を活性化したが、勝ち越しゴールにつなげることはできなかった。

監督
ペトロヴィッチ 5
11人が自陣に引いた甲府をこれだけ崩せるのは、浦和で作り上げた攻撃サッカーのレベルが高いことを示している。一方で、攻撃陣の交代をするたびに前線の機能性が落ちるのも事実。結果として、スタメンの間に複数得点を奪えないと厳しい試合展開が続いている。
 
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