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【J1採点&寸評】山形×浦和|「対浦和システム」で山形が優位に立つも押し切れず、無敗記録は「19」に

カテゴリ:Jリーグ

嶋 守生

2015年07月16日

広範囲に渡って守備で睨みを利かせた松岡をMOMに選出。

【警告】山形=西河(53分) 浦和=那須(55・90+2分)、槙野(64分)、ズラタン(79分)
【退場】山形=なし 浦和=那須(90+2分)
【MAN OF THE MATCH】松岡亮輔(山形)

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【試合内容】
 山形は前回対戦時と同じ、ほぼ5バックの3-5-1-1システム。両サイドに広がる槙野と森脇を、宮阪と松岡が見る形で、中盤3枚が運動量を上げながらスライドして対応した。
 
 前半の山形の守備は堅く、浦和がセットプレーからゴールを狙うもののチャンスは数えるほど。山形はディエゴとR・フランクがカウンターでチャンスを作るも決めきれず。前半をスコアレスで折り返す。
 
 後半はパスを回す浦和のボールを絡めとってカウンターを仕掛けた山形が、幾度も決定機を迎えたが、最後までゴールを決めきれない。前線からのプレスがハマった山形が、内容では完全に浦和を上回ったものの、肝心の決勝点を奪いきれずスコアレスドローで試合終了となった。浦和の無敗記録は19となった。

【J1 PHOTOハイライト】2ndステージ・2節
 
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【チーム採点・寸評】
山形 6
 守備的な布陣を敷いたこともあって、守備ではほぼ完璧な内容で、第1ステージ王者の攻撃を最後までシャットアウトできた。チームとしてのタスクをやり切り、その上で勝利の予感も漂わせる充実した内容を見せたが、再三のチャンスを逸しスコアレスドローとしたのはマイナス評価。
 
浦和 5.5
 山形の「対浦和システム」を崩し切れず。決定機は森脇のミドルシュートとCKのこぼれからのバーを叩いた武藤のミドルシュートと、ボックス外からのみ。終盤はビルドアップでパスミスを連発し、ピンチを招いた。結果はともかく、第1ステージ王者としては中3日を言い訳にできない内容だった。
 
【山形|採点・寸評】
GK
1 山岸範宏 6.5
セットプレーで積極的に飛び出し、パンチングを多用してピンチを凌ぐ。キックミスはあったが、チームで一番集中してチームの統率を保った。
 
DF
26 宇佐美宏和 6
守備は隙がなく宇賀神のアタックにも対応していたが、ドリブルで仕掛けて簡単に取られる場面もあり、攻撃面での働きが物足りなかった。
 
4 西河翔吾 6
いつもと違う3バックの右に入ったが、セーフティーに対応して守備組織を維持。47分のCKは決め切ってほしかった。
 
 渡辺広大 6.5
中央を少し空ける場面もあったが、スルーやフェイントにもしっかり対応して守りきった。CKでは頭ひとつ抜け出して高さも見せた。
 
13 石川竜也 6.5
前半は鋭い読みでカットが多くカウンターの起点に、サイドを駆け上がる回数は少なかったが、左サイドの守備を安定させた。
 
MF
15 宮阪政樹 6.5
高い位置を取る槙野に対応する守備的な役割をほぼ完璧にこなす。逆に高い位置まで入り込み、セカンドボールを拾ってチャンスも作った。後半パスミスが目立ったのは反省材料。
 
5 アルセウ 6.5
局面ではパワーと高さで勝利して攻守に存在感を発揮。中盤を引き締めて、主導権を握るために大きく貢献した。
 
22 キム・ボムヨン 6.5
カウンターの起点になるパスが多く、縦パスの鋭さでチームに貢献した。運動量も多く、激しくアップダウンを繰り返した。
 
7 松岡亮輔 6.5
左サイドの森脇だけでなく、ビルドアップする那須にも駆け引きでプレッシャーをかける。その分運動量も増えたが、交代するまで広範囲に渡って守備で睨みを利かせられた。守備面の貢献度が最も高くMOMに選出。
 
FW
11 ディエゴ 6
R・フランクとのコンビで前線で身体を張って何度もカウンターの起点になる。カウンターで幾度と無く迎えた大チャンスを逃したため採点は抑え目にしたが、チームへの貢献度は非常に高かった。
 
24 ロメロ・フランク 6.5
前線と中盤の底へのプレッシング、体を張ってタメを作るなど、後ろの選手を助けるプレーを見せた。決定機を決めきれずヒーローになり損ねたが、最終ラインの押し上げに大きく貢献しており、戦術的な意味で機能していた。
 
交代出場
MF
中島裕希 -
 途中出場から前線で動き回る。シュートは無かったが、高い位置で奪うシーンも見られ、与えられた仕事を十分にこなした。
 
DF
31 高木純平 -
 3ボランチの右で、松岡に代わって守備的な役割を担う。ボランチ起用は移籍後初だが、しっかりと役割を全うし、シャットアウトに貢献した。
 
監督
石﨑信弘 6.5
「対浦和システム」で相手を術中にハメ切って、戦術面では完勝の内容。守備的な布陣をベースにするというポリシーに反する戦術でもあるが、チームのために采配を振るい切った。結果は引き分けだが、戦術、采配としての落ち度はない。

山形は前線のディエゴが起点となってカウンターからチャンスを掴んだ。決定的な場面もあっただけに勝点3を挙げたかった。(C) J.LEAGUE PHOTOS

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