9ゴール中7得点が「1タッチ」によって生まれた。
「6月の月間MVP男」の勢いは、第2ステージに入っても止まらなかった。
敵地に乗り込んだ松本との開幕戦、浦和の武藤雄樹は開始12分で先制ゴールをマーク。右サイドを突破した森脇良太のクロスを、ファーサイドに走り込んでヘディングで決めた。
「サイドを崩したなかで、この辺に来るだろうと思っていたところに、ピンポイントのクロスが来た。森脇さんに感謝ですね」(武藤)
【J1採点&寸評】全9試合の選手採点&寸評をチェック!
【J1 PHOTOハイライト】2ndステージ・1節
これで今季のゴール数を9に伸ばし、チーム得点王の座をキープしているが、特筆すべきは、1タッチでのゴールが非常に多いことだ。自身のシュートがポストに跳ね返ったところを押し込んだ、第1ステージ6節・横浜戦のゴールは判断が難しいものの、それを除外しても実に7ゴールが1タッチで決めたものだ。
「(チームが)パス交換やサイドを崩しているからこそ、1タッチで(ゴールを)決めるチャンスが生まれる。ひとりがボールを長く持てば、相手に狙われる。相手としては、1タッチで決められるのは嫌なはずだし、チームの狙いもそこにある」
ゴールまでのタッチ数は、そのままマーカーが対応する時間的な猶予に比例する。長い距離をドリブルで持ち上がるような状況からのシュートは、守備側にも阻むチャンスは多いが、1タッチのゴールだと一瞬しかない。オフ・ザ・ボールの動きで相手のマークを外す術に長けていることが、武藤が浦和でストライカーとして開花しているひとつの要因と言えるだろう。
この日のゴールシーンでも、武藤とマーカーとの間の距離は2メートルもなかった。仮に、トラップしてからシュートを打つような状況であれば、マーカーは簡単に対応できたはずだ。それが1タッチシュートであれば、守備側にとってはなす術がない。
そして第1ステージを無敗で乗り切った浦和にとって、第2ステージは「いかに相手の研究を上回っていくか」が、ひとつのテーマとなる。そういう意味ではマンマークにひとりをプラスして、6人の最終ラインで守ってきた松本の守備陣を、流れのなかから攻略した武藤のゴールには大きな価値がある。
アシストをした森脇は言う。
「中央に対して厳しく来られたなかで、そこを使えなくても右サイドはサイドだけの関係で、自分がゴール前に進出して行ける形を多く作れた」
敵地に乗り込んだ松本との開幕戦、浦和の武藤雄樹は開始12分で先制ゴールをマーク。右サイドを突破した森脇良太のクロスを、ファーサイドに走り込んでヘディングで決めた。
「サイドを崩したなかで、この辺に来るだろうと思っていたところに、ピンポイントのクロスが来た。森脇さんに感謝ですね」(武藤)
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【J1 PHOTOハイライト】2ndステージ・1節
これで今季のゴール数を9に伸ばし、チーム得点王の座をキープしているが、特筆すべきは、1タッチでのゴールが非常に多いことだ。自身のシュートがポストに跳ね返ったところを押し込んだ、第1ステージ6節・横浜戦のゴールは判断が難しいものの、それを除外しても実に7ゴールが1タッチで決めたものだ。
「(チームが)パス交換やサイドを崩しているからこそ、1タッチで(ゴールを)決めるチャンスが生まれる。ひとりがボールを長く持てば、相手に狙われる。相手としては、1タッチで決められるのは嫌なはずだし、チームの狙いもそこにある」
ゴールまでのタッチ数は、そのままマーカーが対応する時間的な猶予に比例する。長い距離をドリブルで持ち上がるような状況からのシュートは、守備側にも阻むチャンスは多いが、1タッチのゴールだと一瞬しかない。オフ・ザ・ボールの動きで相手のマークを外す術に長けていることが、武藤が浦和でストライカーとして開花しているひとつの要因と言えるだろう。
この日のゴールシーンでも、武藤とマーカーとの間の距離は2メートルもなかった。仮に、トラップしてからシュートを打つような状況であれば、マーカーは簡単に対応できたはずだ。それが1タッチシュートであれば、守備側にとってはなす術がない。
そして第1ステージを無敗で乗り切った浦和にとって、第2ステージは「いかに相手の研究を上回っていくか」が、ひとつのテーマとなる。そういう意味ではマンマークにひとりをプラスして、6人の最終ラインで守ってきた松本の守備陣を、流れのなかから攻略した武藤のゴールには大きな価値がある。
アシストをした森脇は言う。
「中央に対して厳しく来られたなかで、そこを使えなくても右サイドはサイドだけの関係で、自分がゴール前に進出して行ける形を多く作れた」