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【清水】第1ステージ最下位からの巻き返しへ――切り札チョン・テセに期待することとは?

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェスト編集部

2015年07月10日

クラブ首脳は決定力とともに前線からの守備を高く評価。

今季のACLではJリーグ勢を相手にその実力をまざまざと見せつけた。チョン・テセの勢いは第2ステージでも吹き荒れるか。(C) Getty Images

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 第1ステージ最下位に終わった清水が、元北朝鮮代表FWのチョン・テセを韓国の水原三星から完全移籍で獲得したと、7月9日に発表した。2006年から4年半、川崎に所属し、J1通算112試合・46得点。10年にドイツに渡り、2部のボーフム、1部のケルンでプレーした後、13年に移籍した水原三星ではKリーグ通算71試合・23得点という結果を残した。

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 加入決定に際して、チョン・テセはクラブを通じて、こうコメントした。
「残りのサッカー人生のキャリアをエスパルスに捧げ、勝利のために自分を犠牲にして、みなさんとともに歩んでいきたいと思う」
 
 大榎監督は早稲田大の監督時代、当時朝鮮大に所属していたチョン・テセのプレーを直に見ている。「ゴール後にバク転やバク宙をしていて、ものすごい身体能力だなという印象が残っている」と振り返り、「シュートのうまさがあり、川崎時代よりも韓国ではシンプルにプレーしている。守備面での貢献も期待したい」と話している。
 
 清水が前半戦に低迷した最大の要因として、守備の崩壊が挙げられる。17試合で32失点はJ1ワースト2位。最多の33失点を喫した新潟と1点しか変わらない。強化担当者も指揮官同様に「決定力はもちろん、前線からボールを追い回すことができる守備力を高く評価している」とチョン・テセへの期待を語る。
 
 清水は開幕当初、4-2-3-1のシステムで最終ラインの4枚にはCBが本職の長身選手を並べた。だが、3節の松本戦で完封負けを喫するなど、攻撃が噛み合わない。J2の京都から福村を獲得し、当初は左SBで起用するも好転せず、クラブワーストタイ記録となる公式戦9戦勝ちなしまで迷走した。
 
 戦い方を変え、選手を変えて、ようやくたどり着いたのが、14節の川崎戦だった。最終ラインを高く設定し、全体をコンパクトにして、トップ下の2選手を中心に前線からハイプレスをかけるサッカーを志向。5-2と大勝したこともあり、ベースが完成したかに思えたが、その後は優勝した浦和、監督交代後は負けなしの甲府、武藤の渡独前最後の試合となったFC東京と、モチベーションの高い対戦相手に3連敗を喫して第1ステージを終えた。
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