4年前の悔しさはひとつのモチベーションだった。
アメリカは日本との対戦を心待ちにしていた。4年前のあの苦い記憶は、いまも残る消えない疵だ。
【PHOTOアーカイブ】「なでしこvsアメリカ」激闘の記憶
2011年の女子ワールドカップ。ドイツで開催された前回大会の決勝で、アメリカは日本に敗れ優勝を逃した。それまで一度も負けたことがなかった(22勝2分け)相手に、よりによって大舞台で苦杯をなめさせられたのだ。しかも二度のリードを追い付かれ、PK戦の末に……。
1年後のロンドン五輪決勝では日本を2-1で下し、雪辱を果たす金メダルを獲得したが、4年前のあの悔しさはチームを動かすひとつのモチベーションだった。
「同じ過ちは繰り返さない」
そう語るのは、エースのアレックス・モーガン。チーム最年少として前回大会を戦い、決勝では先制ゴールを決めた彼女は、4年前に屈辱を味わったひとりだ。
「(ドイツを破って決勝進出を決めた後の)ロッカールームでみんなで話したわ。4年前の決勝がいかに苦々しかったか、を。最悪だった。あの悔しさは、まだ残っている。だから、このチャンスを逃すわけにはいかない」
4年前は大エースとして決勝のピッチに立ったアビー・ワンバックは、静かに闘志を燃やしている。
「世界最高の座を得るためには、世界のベストチームを倒さなければならない。準決勝では世界ランク1位のドイツを倒した。次は日本。リスペクトに値する、ベストチームのひとつ。
日本は素晴らしいチームだわ。ディフェンディング・チャンピオンだし、ファイナルの相手として不足はない。すべての選手が最高のプレーを見せ、チャンスを確実にモノにしたチームが勝つでしょう。それはきっと私たちよ」
4年前のリベンジマッチ――。言葉にすればそうなるだろう。しかしアメリカは、日本をそこまで特別に意識しているわけでも、リベンジを期して目の色を変えているわけでもない。
そこにあるのは、世界一を狙う競技者としての「純粋な闘志」と言えるだろう。
【PHOTOアーカイブ】「なでしこvsアメリカ」激闘の記憶
2011年の女子ワールドカップ。ドイツで開催された前回大会の決勝で、アメリカは日本に敗れ優勝を逃した。それまで一度も負けたことがなかった(22勝2分け)相手に、よりによって大舞台で苦杯をなめさせられたのだ。しかも二度のリードを追い付かれ、PK戦の末に……。
1年後のロンドン五輪決勝では日本を2-1で下し、雪辱を果たす金メダルを獲得したが、4年前のあの悔しさはチームを動かすひとつのモチベーションだった。
「同じ過ちは繰り返さない」
そう語るのは、エースのアレックス・モーガン。チーム最年少として前回大会を戦い、決勝では先制ゴールを決めた彼女は、4年前に屈辱を味わったひとりだ。
「(ドイツを破って決勝進出を決めた後の)ロッカールームでみんなで話したわ。4年前の決勝がいかに苦々しかったか、を。最悪だった。あの悔しさは、まだ残っている。だから、このチャンスを逃すわけにはいかない」
4年前は大エースとして決勝のピッチに立ったアビー・ワンバックは、静かに闘志を燃やしている。
「世界最高の座を得るためには、世界のベストチームを倒さなければならない。準決勝では世界ランク1位のドイツを倒した。次は日本。リスペクトに値する、ベストチームのひとつ。
日本は素晴らしいチームだわ。ディフェンディング・チャンピオンだし、ファイナルの相手として不足はない。すべての選手が最高のプレーを見せ、チャンスを確実にモノにしたチームが勝つでしょう。それはきっと私たちよ」
4年前のリベンジマッチ――。言葉にすればそうなるだろう。しかしアメリカは、日本をそこまで特別に意識しているわけでも、リベンジを期して目の色を変えているわけでもない。
そこにあるのは、世界一を狙う競技者としての「純粋な闘志」と言えるだろう。